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秋作業本番です

秋彼岸ピーク時

毎年1番の繁忙期が9月になります。切り花りんどうの秋彼岸需要期の出荷が大きな仕事量になるのですが、その出荷ピークが始まる前に、追い立てられるように最終の草刈り(畦畔と農道)、新植したりんどうの草取り(結構大変な作業)、にんにくの畑作り(施肥・耕耘・畝立て・マルチ張り)を済ませ、間髪を入れずりんどうの大量出荷がやってきます。地元民放ラジオを聞いていると、りんどう農家から「眠い」「あと少しの頑張りだ」といった投稿が読まれ、みんな頑張っているから自分も負けられないみたいな気持ちにさせられますね。

秋の品種の方が、お盆のりんどうよりも株のボリュームがあって、面積当たりの出荷本数も多く、限られた時間でいかに数をこなすかが決め手になります。葉先枯れ、葉全般の枯れ症状とか、老花、ネット管理不十分による出荷できない曲がり、病害虫被害、などがあれば、手を加えて除去したりする時間もかかり、全体の質が悪ければ出荷本数も減ります。この出荷時において、これまで半年の管理作業が全て集約されていて、何のためらいもなくスムーズに選別台に並べ、5段、4段、3段、2段とよどみなくに作業が流れて行くのがプロの仕事ですね。今日のいまのこの作業が、こういう結果に直結する、という手応えを実感しつつ農作業を進めてきたか、ただ漫然のマニュアルお通りにやるべきとされていることをやった(つもりになっている)か、といった点は全て出荷時に現れてきますね。

毎年必ず失敗があります。今年はどうしようもない7月の長雨がありました。やはり畝の根域に湿害が出て、葉にまだらの枯れ症状が発生したほ場もありました。春先から入念に田(りんどう畑)の排水の側にしっかりとした明渠を掘り(30cmとか気合いを入れて)、対策していたら起きなかったかもしれません。来年の課題です。定植時に深く掘ることも必要ですし、欲張らないで溝付け用に排水側の土の余白をしっかり取って畝作りすることも意識すべきですね。一度畝作りすると6年間そのままなので。。一番理想なのは弾丸暗渠等を施すことですが、莫大な費用がかかるそうで。。

今年花き栽培で心配されたのは新型コロナによる需要減、ということでしたが、結果的にはお盆の市場価格はまずまずで(盆需要直前の7月最終週の下落はひどくて、出荷を見合わせるほどでしたが)、お盆後と彼岸の間の谷間の時期も価格は維持していました。今回9月の彼岸需要期の価格は総じて高く、おととい18日金曜日のセリは彼岸需要期最大の仕入れピークの市場だったのですが、いままでにない高価格が付きました。反面、この後の極晩品種の価格が反動で逆に心配になりますが。。

 

にんにく植え付け2020

こちらはにんにく植え付けの様子です。ホワイト六片は休眠が浅く9月になったら植え付けをします。当地は気温の低い寒冷地である上に、根雪が早く訪れることから、遅く植えてしまうと結果的に小さいものばかりになってしまいます。ましてや有機質のみでの栽培ですし、日本一積雪期間が長いと言われている地方です。今年は9月9日に、有志の方々が集まって植え付けを手伝ってくれました。本当にありがたいことです。

カケラに割る作業がまず前半の大きな作業で、作業場で座ってする作業ですが、次いで畑に出て、棒で植え穴を開ける人、カケラをマルチの穴に合わせて4個ずつ配って歩く人、穴に植えて行く人、そして私が鍬で通路の土を畝に掘り上げ、最後にそれを手で植え穴にならして入れ覆土をする作業、に分担されます。左畝は手前は土を載せるところまで進んだ段階。覆土した後も土はマルチの上に残るようにして、雪が降る前に米ぬかをマルチ全体に散布して、この土と混ぜ合わさって春先に植え穴に入って追肥効果になってくれればと思っています。そういうことをしない慣行のにんにく栽培でも土はマルチ状に覆いかぶさった状態にしているようです。りんどうとかでも同じですが、芽が出た苗とかがビニールマルチで保温された暑い空気にさらされないように、マルチを床土と密着させることが大事みたいですね。

全体の7割がホワイト六片なので、これが片付くだけでも気持ちはずいぶん楽です。

 

にんにく植えランチ

昼食は敷地内の栗の木の木陰で。当園の小麦を買っていただいて、この植え付け会に合わせて玄麦を引き取りに来てくださった秋田市近郊のパン屋さん「薪窯ベーカーカボチャ」さんと潟上市の農家「ファームガーデンたそがれ」のお二方と、岩手県内から大迫、花巻、北上の農家関係あるいは農に近い気持ちの消費者の方々が集っていただいて、相互の交流の時間も取れて、楽しいひと時でした。

 

カボチャのパン

「カボチャ」さんが当園の南部小麦で作って持ってきてくださったずっしりと重いパンです。カンパーニュと言うのでしょうか。南部小麦の頭文字「N」が刻まれています。秋田ではあまり南部小麦は作付けされていないようですが、この品種を気に入っていただけて嬉しく思います。

ちょうどいま小麦の播種準備をしています。種まきは「ごんべえ」という知られた播種機を使う方が多いのですが、私はまだ使ったことがなく、確かに植え付けから覆土まで一気に終わってしまうので便利とは思います。ただ、経験がないせいですが、準備した播種量をぴったりと使い切りたく、そのまま蒔かれた種を見るとこなく覆土が済んでしまうのは不安な気もしますね。時間はかかりますが、トラクターの尾輪で蒔き溝を付けつつ耕耘していくというやり方を今年まではやっています。来年こそはごんべえ導入にしましょうか。。

 

ゴハンヤmeetsランチ

手伝ってくださった皆さんに用意したお昼の弁当です。昨年秋に西和賀町内湯本地区にオープンした「ゴハンヤmeets」さんにお願いしました。インスタグラムでのやりとりということで、おそるおそるアプリを使って送信し、すぐに返事も来て、注文できました。メニュー写真の中に「山賊焼き」の文字が見えたので、長野県には縁もあるし、実際美味しいので、山賊焼きのメニューにしていただきました。山賊焼きは鶏肉の唐揚げと同じですが、1枚の大きい肉を揚げて切って食べる形です。にんにくと生姜の両方が漬け込みダレに入っていることも必須条件と思います。うちでは普通に唐揚げを作るときもにんにくと生姜の両方を使います。みなさんそうされているかとは思いますが。

いずれ美味しいし、人気店です。町外の参加者もゴハンヤのことを知っていました。今度は店舗で食べたいと思います。が、地元で食堂に行く機会というのはそうそうないんですよね。。

 

大ケ生1

ちょっと時間は遡りますが、8月23日の日曜日に、閉伊川に釣りに行きました。指導してくれる方と午後からの待ち合わせでしたので、午前に花巻方面へ出かけました。いま当地沢内と花巻を結ぶ「なめとこライン」は土砂崩れの工事で通行止めになっていますが、日曜と祝日のみは工事を休むため通行できるということです。それで日曜日でしたし、中3の息子となめとこラインで花巻へ行き、花巻市の博物館で原爆展を開催していたのを見ました。息子も何らかのことを感じ取ったでしょう。

次いで、閉伊川を目指す途中の盛岡市の大ケ生(おおがゆう)という地区にある廃坑になった坑道を見学して来ました。前に紫波町の洞窟を探索しましたが、この時と同じくIBCラジオでレポートしていて知ったのでした。ここが坑道の入り口です。案内の方が詳しい方の妹さんということで、照明の付け方がわからないということで、携帯の照明を頼りに進んで行きました。

 

大ケ生2

「萬寿坑」という坑道跡になりますが、これが入ってすぐの地点から奥を見た様子です。通行できるのは100mくらいだったでしょうか。とても涼しく、また脇には冷たい流水が奥から湧き出て流れておりました。この水を使って水路下流の方ではクレソンを栽培しているそうです。

 

大ケ生3

萬寿坑入り口近くの小屋に資料展示がありました。金が採れたらしいですね。ここはやや山に入ったところですが、平地まで降りた紫波町の辺りには精錬所もあったそうです。

 

大ケ生4

金が採れたのは昔の話です。。

 

大ケ生5

概要の説明文です。こういうのを撮影した際にはまっすぐ正面からは撮れず歪みが出るのですが、Photoshopでは自由変形という機能があって、まっすぐに修正することができ、こういう時に便利です。

 

閉伊川の釣り

さて午後から閉伊川で渓流釣りをしました。ベテラン釣り師の佐々木さんに指導を受けました。前にうちに来訪していただいた時、家の前で簡単なアドバイスでその場ですぐに息子がイワナ(ヤマメだったか)を釣り上げました。この方は盛岡市在住ですが、出身がこの閉伊川のある川井(いまは宮古市)で、私よりは若いのですが幼い頃から山の暮らしの知恵、技術を受け継いで来られた方で、山仕事をしている人から実地に習った釣りの技を備えていらして、それを私や息子に伝授していただいたのでした。ネットや本での知識というのは実際釣り場では使えないことが多く、使えないというよりは自分が真に会得していないということなんですが、こうして直接に教えられるということが、とても大事だと思います。岩手で育ったといっても皆が皆その地方の深い生きる術とか技とかを備えているわけではありません。家系は早池峰の神社の神職の系統にもつながるそうで、古くは山伏としての血筋でいらっしゃるとのこと。そういうことを代々「家」の習わしとして受け継いで来た。釣りの技を含めそうした山暮らしのベーシックな部分をいま現在はあまり求められることはなくなってきていて、われわれがそうした実践的な伝統文化というのでしょうか、それに興味を持っているために、伝授をしてくれる気持ちになってもらえたのだと思っております。

この方が実際にどんな身のこなしで魚を釣り上げるかは、まだ見ておりません。いつかこの奥羽の山里でもその技を披露していただけたらと願ってやみません。

お盆の安比八幡平と、この花巻から閉伊川への旅で夏は終わり、いまは秋めいた気候の中、またぐずついた気候が続いていますが、小麦播種、稲刈り、にんにく残りの八木・八幡平の植え付けをすませつつ、まだもう2品種残るりんどう極晩成品種の出荷を無事終えたいところです。去年は10月に突風で車庫が飛ばされる被害もありました。まだまだ台風シーズン中ですし、これから稲もハセに掛けるわけで、脱穀無事終了まであと1か月ちょっとですが頑張りたいと思います。

 

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