
北東北の希少な在来種も育てています。
地域の食文化に関わりを持ってきた在来種にこだわりを持ちながら栽培しています。すぐれた品種特性を持つ「福地ホワイト六片」が 主力になりますが、お隣秋田県の横手市近郊、『釣りキチ三平』のふるさと増田町で栽培され続けてきた在来品種「八木にんにく」、また岩手唯一の在来種「八幡平系」も力を入れて増量生産中です(メインは要望の多いホワイト六片で、こちらが作付けの7割に相当します)。
有機質肥料のみで作った農薬不使用のにんにくをお届けしています。
農薬や化学肥料を使わないにんにく栽培は課題が多く、土の中も謎が多く潜みます。地元の米ぬかを基本とした土作りを行い、緑肥で地力増進を図っています。小麦の跡作地にソルガムを播種し、米ぬか等を散布後にすき込んで、にんにくの植え付けをします。にんにく収穫後はそこは小麦予定地になります。
米ぬかをさらに秋のうちに畝全体に散布します。
積雪機直前のホワイト六片です。これから雪の下でじっくり腐熟し、雪解け後の春には追肥や土壌改良の効果を果たしてくれることを狙っています。八木や八幡平は秋はまだ出芽しませんが、同様に米ぬかは撒いてやります。
にんにくを自然乾燥しています。
乾燥ハウスに金属のハセを設置して、ネットに入れたにんにくを2つ折りに掛けています。刈り取った小麦も同時乾燥中の写真です。黒ケースに入れているのは種用です。掘って茎と根を切ったものをハウスに運び、ここで約1か月自然乾燥させます。
にんにく用の氷温保存可能の冷蔵庫を使用しています。
乾燥終了の8月初〜中旬にハウスから冷蔵庫へ搬入します。-1度前後の適切な気温で貯蔵します。概ね3月頃までは良い状態で貯蔵でき、ご注文に応じ出荷しています。翌春まではさすがに品質が保てず、概ね真冬のうちに在庫がなくなる感じで販売しています。
生にんにくのお届けについて

収穫直後から2,3週間以内で生状態のにんにくをお届けすることができます(通常7月末までで生としては終了します)。ご自宅のベランダ等の風通しが良く直射日光が避けられる場所に、付属のネットの入れて乾燥していただきながら、随時必要分を取り出して食べていただけます。掘りたてのジューシーなにんにくを味わっていただけます。1か月程度吊るしていただいた後に残ったにんに くは、冷暗所保存をお願いいたします。なかなか流通事情で出回らない、一番新鮮な旬の時期のものを、限られた時期ですが多く召し上がってい ただきたいと思います。水分を多く含み重い分を勘案して、乾燥時の重量を想定して計量します(乾燥後の1kgは収穫直後は約1.3kgになります)。透明感あるみずみずしい掘りたて生にんにく。まるごとアルミホイル焼きも goodです!
にんにくの保存法
8月中までは荷物が届きましたら、ネットに 入れて常温暗所で保存していただきながら、随時 取り出して食べていただけます。直射日光を避けて、なるべく風通しの良い状態にしてください。9月頃になりましたら、今度は秋に芽が出てくるのを防ぐため冷蔵庫に入れて保存していただ くのがベストです。過乾燥にならないよう、新聞紙にくるんでいただくと良いです。場所さえあれば、0度冷蔵(チルド冷蔵室)が鮮度保持に最も良いとされて います。1カケラずつに割って薄皮も剥き、タッパーに入れて冷凍していただくと変わらぬ風味を味 わっていただけます。またこの剥いたカケラのものを醤油に漬け、冷蔵庫に保存していただく手もあります。長期保存可能です。
にんにくの種子利用について
当園では自家種用を除いて全量を-2〜-1度の氷温冷蔵貯蔵としており、原則として食用として出荷させていただいております(種子用は常温あるいは軽い冷蔵の貯蔵が適するとされております)。また農薬による病害に対する防除処理は行っておりませんので病害虫の被害を受けている可能性も否定できません。もしにんにくを種子に利用される場合には、この点をご了解くださって、りん片をよく目視でご確認いただきながら植え付けくださるようにお願いいたします。

地元湯本温泉で温泉熱を使って製造した黒にんにくが発売されました。当園のにんにくを使用したものではありませんが、温泉熱利用というユニークな試みです。