寒天出張も終盤に入り、岩手を離れてから2か月、気分的にも疲れが溜まった日々を過ごしています。暖冬傾向のこの冬は暖かい日も多くて、寒天煮込みが休止になる日も多く、そんな日は普通に夜寝たりするため逆に睡眠リズムが乱れてもいます。やはり楽な仕事じゃありません。
1/1は以前はなかったのですが正月休みとなり、八ヶ岳中腹を南下して来た様子を記事にしましたが、その時に書き残していた稗之底村址について少し報告します。
全然予備知識もないままにいつもの頼りとなっているGoogleマップの記載で「稗之底村」という廃村になった地域を見つけ、何だろうと思い、時間はたっぷりありますので、訪ねてみることにしました。
上の写真はその廃村を守護したであろう神社であり、ここはいまでも手をかけ守られている空間になっているようです。
他にブログに書かれている方も必ず触れていらっしゃいますが、中央の石には剣の模様が彫られています。何のメッセージが込められているのでしょうか。。
一帯は自然散策路になっていましたが、所々に現れる祠が人里であった名残を示すだけで、特に何かの建築物とかがあるわけではありません。
後に教育委員会などが設置した標柱ですね。ここはテレビ番組でミステリースポットのように取り上げられたことがあるそうですが、私が鈍感なせいかそのような独特の空気は感じることはありませんでした。しかし遺跡や遺物と言われる場所はなぜか気になって訪れたくなります。
Googleマップで記載された地点まで林の中を歩いてみました。廃村になったというのは江戸時代とかのことで、石以外には何も残されているはずもありませんね。標高も高く気温も低くて作物が穫れる地帯ではなかったということで離村したとあります。飢饉とかもあったのでしょう。冷涼地で耕す一人として、何かしら共感の念を覚えます。
以上は1/1の八ヶ岳山麓の散策からでした。
茅野市内に綺麗な滝がありそうということで、1/19の煮込み休みの日に訪れました。「多留姫の滝」だそうです。なかなか綺麗な滝で、歌人らの碑が並んで整備されていました。あまり地元民も観光客も訪れる感じではなさそうですが、お弁当食べたりするには良さそうです。滝のそばには立派な東屋もありました。
その後に原村にある八ヶ岳美術館を訪ねました。
彫刻家・清水多嘉示氏の作品群の展示がメインの美術館ですが、原村の「阿久(あきゅう)遺跡」の土器土偶も展示されていました。
ユニークな表情が魅力的なフゥーちゃんだそうです。
こちら中央の「さんころん」と名付けられたおじいさん土偶も楽しいですね。縄文人の表現力には引き込まれるものがありますね。
茅野市には尖石という場所に国宝級の土偶が収められた資料館がありますが、私も寒天2年目くらいで訪れています。
さてこの後、実際に原村の阿久遺跡へ行ってみたくなり、向かいました。解説では蓼科山に向かって列石があるということで、それの確認に行ったのですが、残念ながらそうした遺跡は埋もれてしまったのでしょう。石らしき物は見ることはできませんでした。
岡谷市へ向かい、寒天仲間に勧められたラーメン店(麺やてっちん)で昼食した後に、蚕糸博物館の寄りました。この辺は大晦日にも通行しましたが、年末年始は休館で、奈良井宿に向かいました。
カイコから絹糸を取り出す装置の変遷がよくわかります。よく1本の繋がった糸になるものだなとは思います。
かつてオーロラ姫が塔に導かれて糸紡ぎの機械の先端の突起に刺されましたが、その辺はわかりませんでした。ヨーロッパだと絹じゃないんでしょうね。
実演のスペースでは奥で2名の方が作業をしていらっしゃいました。
そんなわけで昨年に続き出かけることの多かったシーズンになり、大多数の地元の通いでの従事者に比べ、居場所のなさを感じることも多くありました。とはいえ大変な激務でもありますから、時に休日があることは結構なことでもあります。
いかんせん、スマホだけでパソコンがないのはいろいろ辛いところです。スマホで大体用は足せるしありがたい存在ですが、記事を書くのはちょっと辛いし写真のトリミング加工も一切できません。撮った写真のリサイズが難しく、今回は自分宛に写真をメールで添付して送信時にサイズを「中」で選んで送ることでリサイズをしました。パソコンでもうまく表示されているでしょうか。
あと2週間あまり。家に帰ってしたいことは、昼間から焼酎を飲みながらAmazonの映画をiMacで観ることです。