新しい年になり気分も新たにというところですが、全く昨日と同じ寒天作り、テングサの煮込みとクレーンでの濾過作業、煮汁の注入と包丁での切断、のくり返しです。これまで雨が続いたりしそうな気候の時は釜の煮込みを休止し休日になることもありましたが、今年は気温が低く雨が続くような気象でなくて、ひたすら生産が続いております。
写真のようにカイリョウと言われる台の上で、生天が寒天に自然に進展していきます。
天出しと言われる光景です。青いモロブタと言われる容器にわれわれが煮たテングサの草を濾した煮汁(ノリと言う)を注入し、3時間後くらいで固まってトコロテンになったところを21に切断して現場(庭と言う)に運び、バトンタッチ、そこで10数名の庭の担当がカイリョウの上にヒョイと載せていくのです。
釜で草を煮ています。ガンガンに沸騰させた状態で草を種類に応じて順番に投入して煮込みます。煮込みながらグルグルと全体が対流することが大事で、火加減は重要です。沸騰による対流が止んでしまうと草は底に張り付き、焦げたり、爆発的に噴出し惨事となります。恐ろしいくらいにグルグル波打って対流している方が安全で煮込みとしては正解です。
休日があり車で旅に出たりできればまた写真や記事を掲載できますが、休みなく働いておりますので、あまり書くこともありません。深夜からの長時間労働のため、休憩である13〜16時はひたすら身体を休め、体調には万全を尽くします(この時間帯が休憩でありうるのはあくまでトラブルなく煮込みまで無事完了した場合のことです)。晩酌もしないので、家にいる時の日々のアルコールを抜く良い機会であります。
ちなみに、このように書くと労働基準法とかに違反していないかなどと思われるかもしれませんが、天候次第で連続の勤務がありうることは労働基準監督署にも届けられているようです。まあ農家も同じですよね。そういう天候次第の事業に雇用されていて、しかもわれわれは泊まり込みで暮らしており、休日があっても家のことができるわけではないし、休みなく働くのがちょうど良いのかと思っています。
いずれあと何日、だとかあと1/3だとか思わないことですね。日々を淡々と生きる。目の前の今日のことだけ考える。始まれば、終わる。先のこと未来のことなど想像せず、いまのこの一瞬だけを見ること、でしょうか。早く期間が終われと念じることは、逆に自分を苦しめるだけですね。かつてトヨタの期間募集に行った時もまあかなりキツかったし、同じようにそうした環境で帰省できる日を指折り数える方も多いことでしょう。当時の自分がまさにそうでしたし、共感いたします。
とはいえ、勤務が終わって帰省する時の何泊かのドライブ旅行は最大の楽しみですから、Googleマップや楽天トラベルなどを見て休憩の時を過ごしている次第です。
2月10日頃までには帰宅になると思います。その節はまた宜しくお願いいたします。