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田植えも終わり暖かい初夏に

田植え後の早苗2020

いつも田植え前後は寒気が入り続け寒い日が多いのですが、今年は5月半ばにかなりの低温が1週間あった後に突然初夏らしい好天に恵まれました。そして6月に入り、南の方で梅雨入りの声が聞こえる頃のいま、こちらが梅雨入りするまでの6月前半の時期だけはいつも晴天が続きます。水はふんだんに来ているし、りんどうのように成長期に水を欲しがる作目は田の取水口から水を入れてやり、灌漑します。土も乾いていたので、昨日今年初めてのりんどう灌漑を行いました。

 

やまなし開花2020

代かきの頃に、やまなしの花が咲きました。去年はまるで実がならなかったのですが、今年はどうでしょうか。実の元のようなのはできてはいますが。

 

タラノキ6月初め

タラノキも芽吹き始めて1か月でずいぶん大きく育ちました。飲食店需要が減って販売に苦戦した今年のたらの芽出荷でしたが、来年はまた何事もなかったかのように例年通りに受注が戻ってくれたら良いのですが。。タラノキは本当に成長がすごいです。5月連休頃にぷくっと米粒くらいの緑の塊が現れて、ぐんぐんと枝葉を付けて成長します。目に見えない遺伝子の設計情報が展開されて造形が進いんでいく姿には圧倒するものがあります。

周囲の畦畔や農道の草刈りもしなければなのですが、りんどうの苗植えもあり、いろいろ優先事項が多くて、草刈りは後手後手に。。

 

 

鯨山山頂からの展望

さて、コロナ禍でお出かけもなくひたすら仕事のみの日々でしたが、5月の最終日の日曜日に、三陸に行って来ました。田植えも終わったし区切りをつける「さなぶり」ですね。「鯨山」の登山というかハイキングです。山田町にある陸中海岸青少年の家に車を泊めて(ここは息子は学校のスポーツ行事関連で宿泊したことがあるようでした)、登り2時間、下り1時間といったコースです。鯨山山頂付近は大槌町になりますか。山頂からその方面が見えています。

結構傾斜が急な鎖場もあって、上り下りともに難儀した箇所もありましたが、天気も良く、楽しい休日となりました。

 

 

鯨山山頂鳥居

山頂には、鯨山神社。立派な鳥居があります。去年の夏に「鯨と海の科学館」に行った記事も書きましたが、この地方では捕鯨の伝統があったのですね。それで漁から帰港する時に見える大槌辺りの山が鯨の形に見えたことから、くじらさんと呼ばれているようです。こうして神社があるということは、豊漁や海の安全を願ったことと察せられますね。

 

 

鯨山神社(山頂)

こちらは鳥居のそばの神社ですね。

帰路は途中から登りの稜線コースと違う沢コースで下山しようと思っていましたが、登りの時にこの沢コースへの分岐点がわからず、ちょうど山頂で行き会ったベテランハイカーの方に分岐地点について尋ねてみたところ、では分岐点や迷いそうな場所にピンクの標識を付けてあげると言ってくれて、到着した私たちとすれ違いに下山されていきました。カップのスープやほっか弁で昼食を終え、帰路につきましたが、そのわかりにくい分岐点も標識を付けていただいてわかり、道中そのピンクじるしを見つけては回収し、終点の青少年の家へ着くちょっと前にその方に合流することができて、標識を返したのでした。ありがたいお心遣いに感謝でした。

NHKラジオ土曜朝の「山カフェ」で、登山道のピンク標識について話題になっていたことがありました。林道の道作りとか植生調査とか、さまざまな目的で山に入る人がそれぞれの目的でしるしを付けているものなので、登山客が登山のための道しるべだと思い込んではいけないということでした。確かに鯨山にも登山とは関係なさそうな意味の標識が多数あって、あまり頼りにはしませんでしたし、私たちのために付けていただいた今回の標識も紛らわしくなってはいけないので回収してお返ししたという次第です。こんな回収の機会も初めての経験でしたね。

 

吉里吉里海岸で釣り

1日の旅に色々盛り込みすぎるのが私の悪い癖なのですが、今回もせっかく海に来たのだからと竿をちょっとだけ出してみました。釣り餌が買えるところを探したり、砂浜を探したりするのに時間を取られ、結局わずかな時間の竿出しでしたが、釣れませんでした。三陸の道はいま震災後に大きく変わっていて、カーナビはあまり役に立たず、また、砂浜自体が少なくて、釣りをしない次女の希望で砂浜を探すのには結構難儀しました。あちこちで工事もしていて、あまり釣りという感じではなく、ここ吉里吉里海岸(海水浴場)は貴重でした。ここも工事中ではあったようですが日曜日だったので稼働はしていませんでした。

砂浜からの投げ釣りは秋田の方が良いかもしれず、三陸では船を除けば堤防釣りがメインになりそうです。が、海遊びしたい者には堤防じゃつまらないんですよね。。

息子が、今度は川釣りに行こうと言い、確かに奥羽の山深く、和賀川源流域に住んでいるので、やはりわれわれは地元を中心に渓流釣りをやって行こうと内心決意した次第でした。釣り関係では何十年も前の知識しかありませんで(釣りキチ三平の時代)、アマゾンで安い入門書を2冊購入しました。現代はイワナやヤマメもルアー釣りが盛んなようで、こうした分野は全くわかりませんで、学びながらやってみたいものです。

 

南部小麦畑

南部小麦が出穂してきました。いつも6月1日が標準出穂期なので、3日程度遅れています。雪解け自体は早かったけど、4月5月は確かに寒かったです。早い雪解けの恩恵はありません。あるとしたら、それは私の農作業が早くから始められた点で、それは何よりのことでしたが。

 

南部小麦の穂

麦や稲の穂を撮ろうとすると、必ずピンボケになるんですよね。ちょうど開花期になるいまの時期、雨があまり降らないことを願います。

 

りんどう定植2020

りんどうの苗も配布され、植え付けを進めています。128個入りのプラグ苗1枚植えるのに約1時間ですかね。これだけに集中すれば1日に10枚は植えられるのですが、いろんな作業や用事があるので、遅れていきます。

 

チェーン除草2020

こちら、田の除草も待ったなしです。長女と田の向こうとこっちでチェーン除草器具を引っ張りあいこで進めました。3枚の田で約1時間。残りはロープを外して私が直に田に入り引きました。しゃがんでのりんどうの植え付け作業をしながら、疲れて来たらチェーンを引く、という感じで仕事の能率上メリハリをつけます。

このチェーン除草だけでは除草は難しく、次は除草下駄の出動です。田植え後少しでも早くチェーンを引くことが理想ですが、あまり早く始めると草への効果は高くても、苗を傷めてしまうので、判断が難しいのです。昨日6月6日の1回でチェーン除草は終わりになりますか。除草下駄は後半戦で大きくなった草を埋め込む作業ですが、これも今度は遅くなりすぎると(たとえば7月になったりとか)、田が固くなってうまく田の泥に埋め込めなくなります。

その前に、米ぬかの散布があります。これは風のある晴天時は撒いた米ぬかが偏って沈殿してしまうので、雨の日の散布が理想です。雨が強ければ強いほど、撒いたその場所で米ぬかが沈んでくれるのです。それでしばらくトロトロ層を形成してくれるのを待って、除草下駄の登場となりますね。

6月は田の除草月間です。7月に入って上旬に中干しをすると、もう除草は実質上できません。作業は次のはにんにくの収穫、小麦の刈り取りに移ります。

間髪を縫ってイワナ釣りができればいいのですが。。