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夏の収穫期です

和賀岳山頂

沢内も真夏です。去年よりは暑さは控えめに感じられますが、今年は湿度が高いですね。今年は西和賀の盟主「和賀岳」への登頂からこの夏がスタートしました。地元で暮らしていると登山のこと、西和賀最高峰である和賀岳のことにことさらに興味を持つ人はほとんどありません。春先など雪をかぶって綺麗に見える日もあって、そういう時に綺麗だねという会話はありますが、登る山としてはあまり意識されていませんね。

でも自分にとっては和賀岳はやはり登頂しなければならない山、でした。長野にいた時から山登りは好きでしたし、一度、声がかかって1999年7月に近所の人たちと登っています。ただその日はガスっていて、コケ平から先は何も見えず、しかも登山の最中の記憶というのがほとんどないのです。99年は入植して3年目。無我夢中で農業に立ち向かっていた、まだほんの入り口の段階で、その後子育てとかの時期も含めて長い長い正念場が続きました。その中で和賀岳登山の記憶も埋もれていってしまったのでしょう。レジャーどころではない、というのが実際の心持ちでしたね。子どもたちを連れて行く目的での海や山はありましたけど。。

再び登山に目が向き始めたのは、子どもたちが大きくなって、親と休日で出かけるということがなくなってきてからですね。いまは上の子どもたちのいる仙台や山形へも行きますが、それにプラスして、年に2度3度といったペースで登山に向き合うことができるようになりました。農業の状況についてもただがむしゃらに日々過ごしていた段階から、時々休みも入れながらバランスを取っていけるような段階に至ることができたのかなという気がしています。5日働いて2日休む人たちには到底敵いませんが、10日働いて1日出かける(買い物や用足し、研修会、映画を観るなども含め)という感じになればと思います。

事業主というのはそういうもんだと思います。農業に限らず、ごく一部の成功者?はともかく、大多数が日々仕事のことで頭がいっぱいになって暮らしていると思いますね。。だからこそ、余計にレジャーの時間をとって心身のバランスを整えることも必要ということでしょうか。

 

和賀岳山頂から田沢湖方面

それでこの和賀岳への現時点の状況下での再挑戦になりました。岩手山よりきついよという声も多い厳しい登山になります。登って降りて、渡渉してまた登って、しかも直登のルートです。いまのうちに行っておかないと、そのうち体力不足になるのでは、という心配もよぎりました。そうして、6月28日(日)、和賀岳登山ガイドさんや県内外の登山者に混じって、トライしてきたのでした。

最初の写真は山頂の祠がある場所、2枚目はそこから見える田沢湖の方面です。田沢湖も見えていますが、田沢湖から和賀岳が見つかるとは思えないですよね。。

 

和賀岳渡渉

渡渉のことは2度目だし深く考えてなくて、ちょっと失敗でした。みんなサンダルを持って来てました(ここに置いて行きます)。私は裸足で、しかも登山靴を両手で持っての渡渉になり、もう滑って滑って、あわやドボンになるかの瀬戸際の歩きになりました。わざわざ持参してる登山ポールをザックに付けて登山靴を持って裸足で川を横切る、というのは考えてみたらバカな行為でした。帰りはそうでなく、登山靴をザックに入れて、ポールを使って渡渉したので、難なく渡り切ることができました。1999年の時はポールなどまだ登場してないし裸足で登山靴を手に持って、でしたけど、ここまで滑りそうにならなかったと思ったんですがね。。

同行した皆さんにとっては、いろんな山の一つとしてここ奥羽の山深い和賀岳を選んで登りに来てくれて、景色や雰囲気を楽しもうということでしょうが、私にとってはこの日は景色や花を見るためではなく、己れの中の和賀岳をいう巨人を克服するという課題に立ち向かった日、なのでした。同じように、学生の頃からずっと畏怖の念というか不安や恐怖を克服しなければ、と感じていた場所があり、それは北アルプス槍と穂高の間の「大キレット」で、いまも心の中で重く立ちはだかっています。これはもう克服しようがないですね。冬に寒天作りで茅野市内や霧ヶ峰から大キレットを眺めるので余計そう感じるのですが、冬ですからね。ただ遠くから眺めるだけ。永遠に到達できない領域です。

 

ニッコウキスゲ

コケ平まで来ると、まず安心です。ここではお花畑が広がり、ニッコウキスゲが咲き始めておりました。ここは和賀岳登山の大きな目標場所で、みんなここに期待をして向かうのですが、前回99年は何も見えませんで記憶もなし。なお、秋田の方から登って来る人は、和賀岳を越えてこのコケ平までは来ないでしょうから、岩手側登山者の特権ですね。

こうして、改めて登ったことで、もし次にトライすることがあれば単独でも臨むことはできるでしょう。ただ、特に平日とかに行けば、山頂の秋田側からの登頂者も含め、誰にも会わない可能性も大きく、それはそれでちょっと心細いかもですね。熊だってウヨウヨいるはずです。今回のようにグループであればいろいろ喋ったりしながらですので(私はただ黙々でしたけど)、向こうから気づいて避けてくれるでしょうけどね。

 

ウスユキソウ?

こちらは早池峰で見たのと似ていて、ウスユキソウなんでしょうね。粉をまぶした感じはなかったですね。また、りんどうはありませんでした。産地なんですがね。。

 

山ゆり

そんなこんなで登山は終わりました。こちらはりんどう畑のそばの山ゆりです。夏の到来ですね。りんどうの出荷シーズンの始まりです。

 

りんどう出荷

お盆りんどうの激しい10日間が始まり、夜中までの作業が続きました。今期最高の24箱出し切った8月10日の朝です。残念なことに、この最大出荷日のりんどうのセリは8月12日ですが、台風やら、あと最大の花屋さんの仕入れ日が終わった後だったので、価格は下落してしまいました。。8月10日月曜日のセリが最高単価をつけていましたので、農家の出荷日としては8月8日出しにピークが来る、あるいはその直前の7日(金)や5日(水)の市場にしっかり出せた人はラッキーだったでしょう。当園は約3日遅れたかな、という感じでしたね。仕方のないことですが。。

りんどう開花は残雪が遅いことでも遅れるし、開花直前の高温に当たっても遅れる。市場や花屋さんは8月10日にはお盆販売用の全在庫を確保したい、そのあとはもういらない、が基本です。天気が良ければお墓参りももっと盛んになり花屋さんも追加で10日以降のセリで仕入れたくもなったでしょうが、台風も来ました。いつもこの時期には南の方に台風が漂っています。それがお盆の時期に大都市圏へ来るよということになると、花屋さん仲卸さんは、ああ今回は墓参りの人少ないな、と予感して買い控えが起きる。もう十分仕入れたしね。セリはボタンを押すんでしょうか。その手に力が入らず、値段が下がります。今年はまさにその典型でしたね。いつもお盆や彼岸には私も台風には注意しています。今回沖縄から九州へ進み熊本への影響が心配された13号に気を取られていたうちに、東から急に15号?が突然にやってきた。エヴァの使徒みたいですよね。意表をついて現れて、え、という感じ。。その名残の影響とかもあったのでしょうか、千葉県での大雨のニュースがありました。熊本の方々にもですが、お見舞いを申し上げます。千葉では車から出られなくて溺れて命を落としてしまう。想像しただけで本当に恐ろしいことです。そういう危険が日常の中で突然発生する怖さを自覚しなければと思います。

本当にこのような大地震や豪雨による災害が日常になってしまったんですね。8月1日頃、岩手の県南部で豪雨があり、西和賀町でも花巻へ向かう「なめとこライン」が土砂崩れに遭い、また北上線ほっとゆだ駅から横手へ向かう途中が線路の地盤の土砂崩れで不通になっています。なめとこラインは割と使うし来週も通る予定があったのですが、残念です。

 

最上赤

りんどうが始まる前に、7月はにんにくと小麦の収穫がありました。この2つの作業を終え、農道畦畔の2回目の草刈りを終え、りんどうの草取りと芽かきを完了しておかないとりんどうの出荷を迎えることができません。もちろん田の除草もそうです。今年のにんにく収穫時は好天が続き、収穫期としては最高の環境でした。今年やや量がまとまってきた「最上赤」です。既に多めのご注文をいただいていて、在庫は僅かになり新規のご注文には応えることができません。またこの系統は小ぶりでしたのが少し残念です。

 

富良野(美瑛)

他方、こちらは最上赤と同時に増殖を始めた「富良野」(美瑛)ですが、こっちは比較的大玉になりましたですね。不思議です。ホワイト六片と八幡平は各地域ごとに系統があり、それぞれ5つくらいの系統を混ざらないように植え付けし、収穫時からきっちり分けて保管して次の植え付けをしています。下位系統が存在するとはいえ、特徴はホワイト六片や八幡平の性質なので、いろいろ取り混ぜて出荷していますが。八木やこの最上赤とかは下位の系統はありません。

また、今年は南郷ピンクと上海太倉という2種を試験的に植えており、来年以降はもっと増やしていけそうです。上海は当然ですが、南郷ピンクという青森の南郷村に在来したにんにくですが、これも暖地系らしいです。当園ではにんにく栽培は生長点培養でウイルスやセンチュウの心配がないにんにくの由来のみを植え付けて栽培しておりますが、その供給元であるにんにく研究家の山下氏のおすすめで、味が良いとのことです。ピンク系なんで、ホワイト六片とも違います。ホワイト六片産地のど真ん中にこういう品種がひそかに存在してたんですね。

 

にんにくの芽

八幡平といえば、トウ立ちが100%で、美味しいにんにくの芽が採れます。収穫2週間前くらいの時期ですが、これを摘んでやらないとにんにくが小さくなってしまいます。芽を摘んで食べる、6月下旬の楽しみです。油をやや多めに、塩味で炒めれば美味しいですね。

 

ソルガム蒔き直し

にんにくも現在は15種類くらいの分類があり、きちんと分別して作付け管理していかなくてはいけません。先に触れたホワイト六片等の下位系統も、味の違いこそわかりませんが、その年の気象の影響で成績がはっきり異なります。この2026年産では紫波や大野の系統(岩手系)や奥南と言われる系統は小さく、欠株も多く、昔からある元祖福地系は良くできました。違いというのは味や見た目より、その年の出来不出来で現れます。

去年は緑肥のソルガムをトラクターですき込んですぐに畝立て作業を行って、ビニールマルチを張って植え付けをしましたが、ソルガムが地中でゴワゴワして綺麗な畝ができなかったし、植え付けたにんにくにそのソルガムの腐熟過程で何らかの影響があって、それが場所により現れたり現れなかったりして大小あるいは欠植等の出来具合に作用したのかな、とも思います。「すき込み」の功罪かもしれません。

にんにく栽培法は、この秋から大きく変わります。毎年畝立てをしてビニールマルチを張るという方法は終わりにしました。

にんにく収穫後に畝を壊さずに緑肥のソルガム播種&覆土を行い、発芽した状態が上の写真です。当初、にんにく収穫後、計画通りすぐにソルガムをそのまま畝上に播種し、通路の土を管理機で畝上に飛ばして覆土にしようと試みました。しかし乾燥が続いたこともあり通路の土は硬く、十分に上へ飛ばなかったこと、畝上にはにんにく生育時からの雑草がそのまま残っていたこと、もあって、さらにしばらくの降雨なし状態が続いたことで、発芽しませんでした。AIの蒔き直しした方が良いとの意見を聞き入れて、Amazonですぐに注文し、翌日夕方に種が到着後すぐに播種し、そしてトラクターを乗り入れ、畝を跨いでタイヤは通路を進みながらごくごく浅くロータリーで畝を掻き回して覆土をしました。その際に雑草もすき込めて、播種作業としては成功したと言って良い結果でした。そして写真のごとくに無事発芽し、畝の高さも壊れずに残っております。この2度目の播種はギリギリのタイミングでして、播種&覆土した翌日から梅雨が本格化して、発芽には大変助かりましたし、逆に今回トラクターでベストの状態で乾燥した細かい覆土耕耘をできたことは1日遅れれば無理だったことでしょう。Amazonに助けられましたね。

ここが当園のにんにく圃場の第2章の幕開けになりました。昨年までのように小麦畑と輪作にすることで小麦→耕耘→緑肥播種とそのすき込み→畝立てとマルチ張りという工程を取りやめて、にんにく畝は永久固定として、ここににんにくとソルガムの輪作を畝を壊さずに行い、そして生育したソルガムは草刈り機で刈り倒してこの畝の上に敷くリビングマルチになります。ビニールマルチをネガティブに感じ始めたのは、晩秋に米ぬかを畝上に散布する時でした。ビニールマルチの上に米ぬかをかけても意味はありません。そのため昨年は11月にマルチを剥いでから米ぬかを散布しました。今度の秋はもうそういうことはありません。刈り敷きした緑肥の上から米ぬかを散布すれば良いことです。その前に初秋のりん片植え付けがありますが、敷いたソルガムの隙間からマルチ穴関係なく植えていけば良いです。ソルガムの残った抜根を避けながらですね。

緑肥を育ててすき込むというやり方が一般的ですが、それで土壌が柔らかく改善されていくわけではありません。自然農の方々が思っていらっしゃるように、耕耘は土を硬くすると私も感じます。毎年緑肥を畝上で育てて刈り敷きを続けていけば、土は柔らかくなっていくはずです。現にこの方式を私が習った当の山下氏の畑は土が柔らかいです。特に今年のように収穫期に好天が続くと、土が硬くてにんにくの収穫抜き取りにスコップの補助なしでは済まないくらいでした。そうした面も改善されることを期待しています。また、刈り敷きの場合、すき込みと違って腐熟期間は植え付けができない、という心配がありません。せいいっぱい緑肥を生育させ、刈り敷きした直後にすぐに植え付けは可能です。そもそも当地はにんにくの収穫期が同じ岩手の他地域よりも遅く、また根雪が始まるのが早いため植え付けは早くする必要があり、結果的に緑肥に与えられる期間は短いということになります。特に小麦→にんにくの繰り返しにしていると、小麦はにんにくより後に収穫するために、小麦収穫後のにんにく用緑肥(ソルガム等)に与えられる生育期間はもっと短くなります。トラクターで掘って畝を壊し、また別途小麦跡地を掘って畝立てしマルチを張る。作業としても大変面倒です。それがなくなることの省力化のメリットも大きいですね。また緑肥はソルガムを中心に据えながら、来年はマメ科のクロタラリア(小麦で使用)も混植し、地力チッソの効果も得たいと思います。

この方式はまたこれからのことですし、随時経過を示していきたいと思います。

 

 

アリーナと箱罠

さて、大変だったのが、小麦です。獣害に遭い、かなりの減収になりました。去年は30アール強という面積で多く穫れたのですが、注文が少なくて、かつお米の注文が多くて穫れ高以上に寄せられたこともあって、小麦から水稲へ転換し小麦面積は少なめにしました。これが獣によりさらなる減収となって、今年の小麦の成績は良くありません。既に注文も入っておりますので、新規の注文は南部小麦、アリーナともに受注を終了しております。

ハンターの人にお願いして箱罠を設置してもらいました。しかし警戒してか捕まることはなく空振りの状態で結局収穫になりました。熊かイノシシかで迷いましたが、現場の足跡からイノシシだったろうと結論づけました。イノシシ特有の掘り起こしたような形跡がなかったので熊かなあとも悩みましたが、根菜じゃないし、掘り返す必要もないですよね。また、イノシシだったら暗い罠の中には警戒して入っていかないだろうという声も聞いてましたので、やはり熊用の罠じゃダメだった、イノシシだった、ということですかね。

しかも私の個人的経験ですが、熊は人の作物に対して、あるいは自然の植物に対してもでしょう、壊滅的な搾取ということをしない気がします。少しずつ、遠慮がちに、次回の文もちゃんと残していただく。そういう本能を持っているのではないだろうか。イノシシにはそうした奥ゆかしさはない気がします。

 

タラノキ園最近の植え付け地

夏のタラノキ園地の様子です。7月25日の写真ですが、左上から右にかけて、去年のヒコバエ定植・この春に定植したヒコバエ・6月25日に播種して1か月経過したソルガム、です。成木になっているところはもう中に入っていけなくなっていますが(無理に入ると痛い)、タラノキのまだ小さめのエリアなどでは通路部分の雑草がタラノキ畝に押し寄せてきたりするため、園地を囲む畦畔部分のみならず、各通路の草刈りも必要で、お盆りんどうが終わったいま、彼岸りんどうが始まるまでにやっておかなくてはならない作業です。

 

モミジイチゴ

さて、当園ではベリー系の植樹も進めていあるのですが、野いちごの中で最も期待している系統がモミジイチゴです。6月下旬の実のなった時です。見ているだけで嬉しくなり、美しくもあります。母熊が子離れする時に、子熊がイチゴに夢中になっているうちにそっとその場を離れて行くという話がありますが、それが多分このモミジイチゴでしょう。熊に知られないことを願うばかりです。

 

エビガライチゴ

他方、こちらも味の良い「エビガライチゴ」で、今年初めて実がなりました。

 

啄木賢治青春館

7月はちょっと一息入れられる時期でもあり、にんにくと小麦の収穫が終わったタイミングでちょうど開催された古楽器のコンサートに出かけてきました。7月16日、場所は盛岡市の啄木賢治青春館の喫茶コーナーです。とても暑い日で、30度は軽く超えていました。沢内ではここまでは上がらないと思う暑さでしたね。

 

チェンバロ

チェンバロの生演奏は初めてです。チェンバロの音色は好きなんですよ。大学時代、松本のアパートで、バッハのイギリス組曲やフランス組曲をよく聴いていましたね。郷愁感があるといいますか、ブルックナーなどの壮大さとは違った、ほっと心安らぐ気持ちになれて、よくローソクを灯したりしながら聴いてました。暗くして聴く夜の曲というイメージでしたし、黄金の音色、ですね。

 

カンパン

余談ですが、深夜2時まで続いた今年のりんどう激戦期間ですが、パワーを与えてくれたのはカンパンと焼酎です。夜は食事など挟まずにぶっ通しで作業しますので、お腹も空きますね。カンパンを齧りながら焼酎で今年もやり切りました。なぜか金平糖が入ってました。カンパンを買いに行く暇などありませんので、これもAmazonに頼りました。。

 

オンカン

りんどう夜なべ作業には音楽も必要です。作業場には6個の蛍光灯が付いてますが、りんどうを選別する手元の真上にはさらに蛍光灯を一つ割と低めにして吊るしています。これは作業場ができた後になって取り付けたわけですが、取り付けたLEDの蛍光灯ではラジオにノイズが激しく入り、使い物になりません。LEDでない蛍光灯を探して、電気屋さんから「ラピッド型」というタイプのものをもらったのですが、これでもやはりやや弱めですが雑音が入る。雑音が入らないのは完全にグロー式というグロー球で点灯させるタイプです。グロー式の蛍光灯は近所の人から手に入れることができました。しかし、スイッチである「ダルマスイッチ」(卵形の形状の中に棒が貫かれていて、片方から他方へ押すとオンに、逆に押すとオフになるという昭和のスイッチです)が壊れてしまい、現在メルカリ等で探しているのですが、とっくに生産終了になっているものなので、そう簡単には見つかりません。で、やむなく雑音が混じるラピッド型を使ってるのですが、これを吊るすためのチェーンと結合させる「オンカン」という装置がなかなか見つからず、大型のホームセンターにも電気工事屋さんにもない。しょうがなく通販で得たのが写真の器具です。これを蛍光灯の上側に空いた穴に嵌め込んで、天井に丈夫なねじ込み式のフックを付けそこから垂らしたチェーンの先端をオンカンの三角の部分に装着するという感じです。

非LED蛍光灯は来年2027年に製造中止になります。家には9基の旧型のグロー式蛍光灯があるため、その蛍光ランプとグロー級の予備を仕入れておきました。あとはダルマスイッチさえ手に入れば完全な無ノイズ状態でラジオが聴けます。それまではラジコとブルートゥーススピーカーで我慢するしかないですね。FMなども、iPhone7で使ってたライトニング→オーディオAUX端子用2又プラグコードがあったので、いまはミュージックアプリとラジオのアプリ(ラジコとらじるらじる)専用機になったこの7でオーディオに繋いでアンプとスピーカーの音色を楽しんでいます。苦肉の策です。雑音はないので。。

何よりダルマスイッチがほしいです。見かけた方はどうかご一報ください。手に入った時にはすぐそれを取り付けて味わいのあるスイッチで操作したいのです。ノイズから解放されてスマホじゃなくAM/FMラジオのオーディオサウンドを味わいたい、という目的ならではの悩ましさです。

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稲刈り開始、熊バトルも開始です

ササシグレ稲刈り

夏の天気が良かったことで、若干早めに稲刈りが進んでいます。ひとめぼれを刈り、次いでササシグレを刈り終えました。写真はササシグレです。今年は6月頃に寒い日があったためでしょうか、分げつが少ない(茎数が少ない)感じで、また茎が細いかなという感じもします。全国的に猛暑だったわけですが、こちらはちょうど良かったかと思います。当園は土地としてはやや不適の晩生品種を作付けしていますので、昨年や今年のような気温の高い傾向が今後も続いてくれたらありがたく思う次第です。南の方々には申し訳ありませんが。。

 

熊被害

そして、早速もう熊の被害が発生しています。山に面している田は毎年必ずやられるのですが、上の写真は山側の畦畔に立って撮影しています。山の方から踏み倒して侵入し、5〜6mくらいの場所に座って食べるようです。このように倒された稲もバインダーで起こしながら刈れるので刈れはしますが、実が付いていないわけです。。

 

ハセと熊撃退機

一昨年の2023年は初めての経験でしたが、田の中だけでなくハセに掛けた稲までもが被害に遭いました。今年も昨今の報道からその危険があり、微力ですが、役場から借りた撃退機を設置し、山に向けて音と光を放つ装置を作動しました。バッテリー節約のため夜間だけオンにします。すぐに慣れてしまうとは思いますがね。

なお、新米はいつからになるかのお問合せもいただいておりまして、当園では稲刈り自体が遅れる晩生種が多く、しかもその後にハセ掛け乾燥がありますから、いつも10月末からの出荷になります。今年は数日は早まりますが。。

そのため、去年はしなかったですが、一部早期脱穀米の出荷を予定しています。品種は既に刈り終わったササシグレで、水分が17%に下がった時点で一部脱穀し籾摺りして出荷をします(こちらのお米は年内を目処にお召し上がりください)。10月10日に玄米にできるよう計画していますが、天気次第ではあります。ササシグレのショッピングカートをそれまでに準備しますので、そちらからでも、あるいは直接メールやメールフォームからでも承りたく、よろしければどうぞお願いいたします。

なお、今年のお米ですが、昨今の米事情を考慮して、100円/kgほど改定させていただいて、800円/kgにさせていただきたく、どうか宜しくお願いいたします。一般の流通米の農家の仮渡し金が500円/kgと言われており、報道のように店頭価格800円/kgは避けられないと思うので、それに合わさせていただきます。とはいえ、諸資材や燃料費の高騰がありますので、便乗というわけではありません。どうかご理解をお願いいたします。それでも慣行栽培と同じ価格なのでいびつな状態ではありますが、昨年産の販売価格よりあまりにも高騰した設定にもできませんので、上記の額+送料という形で2025年産米はお願いしたく思います。

なお、カメムシ斑点米の被害が年々大きくなっていまして、これは農業新聞などでも盛んに伝えられている全国的な現象です。われわれは殺虫剤を使わないために、一般の農薬栽培米よりも被害は大きくなります。このため、現在、色彩選別機を導入する手配を進めています。残念ながらこの秋には手に入りそうもないですが、オークション等で使い古された機械(それでも70万くらいはします)を自前で運搬し設置するというのは将来的に見てもかなり危険な行為ですので、農機店に依頼をしている段階になります。今年の新米については、当面出荷時に手で除去する作業は行いますが、それは限界がありますため、この斑点米があることについては、どうかご了承をお願い申し上げます(斑点米がどうしても気になられる方は、どうか他の選別機を使われた農家さんのお米をお求めになってください)。なお、量の比較的まとまった亀の尾については当面今年は農協の色選委託をしたいと思いますが、農協出荷者が優先されるため遅れますし、断られるかも知れず、微妙なところです。このような事情があることから、有機栽培農家の間でも高額な色彩選別機を導入する人が増えています。最も小型のタイプで良いので、そういう機種をしっかりメーカーでも供給し、値段を下げて欲しいものです。

また、昨年から、年間を通してのお米の予約確保のご希望が多くなっておりまして、この秋から承らせていただきたく思います。これまではそのような希望がなかったし、通販の定期購入的な押し付けになっても良くないと思い、在庫がなくなったら、お客様の区別なく完売にしておりました。ただ、ご要望が多くなっておりますし、新規の未知の人よりもこれまで食べていただいた方を優先にすることは当然でもあります。もし年間のご希望がありましたら、メールでご連絡いただけたら、その量を確保し、次の出来秋まで途切れないようにお客様自身のペースに応じて出荷をしますので、どうぞ宜しくお願いいたします。

天日乾燥の自然栽培米ですので、値段を見ての新規の方からの大量の注文や、また転売などが起きないようにとの意味も含めた予約のお願いになります。作付け規模も小さく何百キロの確保はできませんが、ご利用をいただけたら幸いです。既にそのご希望をいただいている方や、前から食べてただいている方にはもう少し収穫量の目処が付いた時点で改めて個別のメールでもご案内をさせていただきます。今年の新米も宜しくお願いいたします。

 

2023年のハセ稲被害

ちなみに2023年のハセ掛け乾燥中の記録です。朝起きてみるとハサ場が左のようになっていて、そばには中央のような籾だけしか入っていない糞(これには哀れさを感じます)、そしてハセと山の間にある既に収穫が終わって立ち入らなくなったりんどうの通路に束を持ち込んで、りんどうの影に隠れて食べていた現場です。夜中の犯行なのでこういう陰になるところに隠れなくても良いと思いますが、習性なんですね。

熊被害は深刻ですが、年間通してみると、カラスの方が害を及ぼしています。作業場は昼間シャッターを開けて田畑へ出ているのですが、ゴミ箱を荒らしたり、ビニールの包みを破ったり、石鹸を持ち去ったり、置いてあった黒にんにくを食べたり、もうやりたい放題で、できればカラスの方の駆除をお願いしたいところです。

 

緑肥にんにくソルゴー

秋はにんにくと小麦の作付けもあり、9月は猛烈に忙しい月になります。にんにくの予定地にはイネ科のソルガム(ソルゴー)を収穫直後に播種し覆土して栽培し、そして約1.2mまで生育した8月末にトラクターですき込んで、そして畝立てをし、マルチを張ってにんにくの植え付けをします。だいたい9月半ばから下旬が植え付け適期とされていますが、当園では切り花りんどうの秋彼岸用出荷とかち合うため、9月上旬までに植え付けするスケジュールになっています。そうすると、8月末までに写真のようにすき込みをする必要があり、冷涼積雪地でにんにくあるいは小麦の収穫時期が遅れる当地では、7月上旬に緑肥の種を播種しないと秋のにんにく植え付けに生育が間に合わず、綱渡りのようなスケジュールで緑肥栽培を行っています。今年はわりあい暑い夏だったので、何とか1.2mの生育が確保できました。

 

緑肥小麦クロタラリア

こちらは小麦予定地の緑肥栽培とすき込みの様子です。にんにくと異なり種子で播種する小麦ですので、緑肥(小麦の場合はマメ科のクロタラリアです)が1.2mまで十分に伸びたにすき込んだ後に2週間以上腐熟の期間をおいて、それから最終耕耘をして小麦の播種になります。小麦の播種は稲刈りと重なります。が、稲刈りは降雨により多少の水たまりが見られてもバインダーで強行刈り取りをすることができますので、晴れが続いた時は小麦の播種を優先し、まずはトラクターで耕耘して土がこなれたところで間髪を入れずに播種をします。

 

緑肥タラノキクロタラリア

こちらは緑肥栽培の少し珍しい例です。来春にタラノキを植える予定地ですが、土作りやチッソ補給と雑草繁茂の抑制を目指してクロタラリアを播種し、小麦圃場とかですき込み耕耘した時も、そのままに放置し、その後小麦畑の耕耘でトラクターを出した時に「倒す」作業をしました。時期が遅れたので2mくらいにまで伸びていて、花も咲いています。むりくりすき込んでも良かったのですが、まだ雑草は生えてきますので、かえってすき込まず、倒すだけにしてみました。ロータリーを地面まで下げて、回転をさせずただ踏み歩くだけです。トラクターのタイヤでも圧がかかります。これによりクロタラリアは倒れて、枯れてくれた状態で、全面を覆い尽くして雑草の余地を塞いでくれています。このまますき込まずに腐熟してもらい、来年タラノキを植えるときにすき込んで畝を作ってみたいと思います。緑肥をすき込まないでそのまま敷き草にする手法を、記事にも書きましたが来年のにんにく管理で行いたく、まずはこのタラノキ圃場の緑肥マルチングが雪解け後にどのように腐熟しているかを見てみたいですね。

 

小麦播種(アリーナ)

小麦畑では緑肥をすき込んだ後、耕耘後播種をしました。彼岸りんどうの出荷作業で追われて、それが一段落ついて間髪を入れずの作業です。稲刈りより前の作業です。

 

小麦発芽初日

小麦は9月24日に播種しましたが、9月29日に出芽を認めました。上の写真は発芽の当日の様子です。今年の秋は小麦の作付け面積を少し減らしました。そうそう大量に注文が来る品目ではなく、昨今はむしろ米への需要が高まっています。だからと言って小麦畑を田んぼにしようなどと安易に考えたところで、今度は稲の作業が手が回らなくなり、稲を掛けるハサ場も足りません。小麦もこの夏の収穫時では屋根のかかった乾燥場所が足りずに、いろいろ苦労しました。軽トラをしまったりりんどうの集荷トラックが集めに来る場所になっている小さな車庫まで小麦が占領したりしました。

小規模の天日干し小麦栽培というのはいろんな困難があります。乾燥がうまくいかないケース、自家貯蔵で出荷に対応するための貯蔵の湿度等の問題、赤カビ病の対策としての見回りや穂の抜き取り、等々さまざまです。製粉の需要に応えるための製粉所への委託と持ち帰りも時間がかかりますし、総じて米の方が楽ではあります。とはいえ、いろんな作目の振り分けでスケジュールをこなしていくのが農業の自然な姿で、常に仕事がなくなることがない効率性でもありますね。

 

小麦粉900g

その小麦ですが、収穫後に秋の製粉委託をしまして、現在在庫がございます。上のパッケージは安価なクリックポスト利用で総重量1kgまでの規制から、900gをジップロックに入れてちょうど1kgの状態で発送します。南部小麦、アリーナともにまだありますので、よろしければご利用ください。送料込みで1,000円で出荷しております。この場合はフスマを入れる余地がありませんが、全粒粉でご利用の場合はフスマを同梱する規格でのご注文をお願いいたします。何キロでも自由に対応できます。カートの規格にない時はメールでお知らせください。

 

オールナイトニッポン

最後に余談ですが、久保史緒里の「オールナイトニッポン」を聴いています。特に乃木坂のファンとかいうわけでなく、ただ、ふだん仕事中に聴いているIBCラジオの番宣の中で、自分は「イーグルスのファンで」というセリフがあって、え、若いのにイーグルス知ってんだと思って何となくラジコの聞き逃しで聴いたのが始まりでした。まもなく、「イーグルス」は球団の楽天のことでわれわれ世代がよく知るミュージシャンのイーグルスではありませんでしたが、何だか肌に合った感じで楽しく聞けた番組でしたので、去年のいま頃からでしたが、ずっと聴き続けています(冬の寒天出張の時は聴けません。。)。私も、広島カープのことはただ「カープ」と言うし「広島」などとは絶対呼びません。なので、ファンは「楽天」とも「楽天イーグルス」とも呼ばず「イーグルス」で正解なのだと思います。

その初めて聴いた回の時がたまたま仙台の放送局からの放送で、地元の宮城愛に溢れた特別感がとても良くて、仙台からの放送はテンションも高かったです。その時の好印象を引きずって聴き続けている気もします。そうしたご本人への親近感もありますが、特に周りのスタッフ(よく出てくる大塚さんとか)の力を結集した番組作りが素晴らしい仕事をしていると思えて、さすがプロたちの作る伝統の第一級の番組だと感じて聴いています。

その久保さんが乃木坂を卒業するという放送が9月17日の放送で告げられていました。2年前の夏のツアーが終わった時に引退を決意していたそうですが、それがすぐになされるのでなくて2年間続けてきた理由は、オールナイトニッポンの番組に対する愛着があったからだということでした。それの告白の場面では、泣きそうだよ、とも。。湿っぽくないトークを通したかったんでしょう。ガラスの向こうの女性スタッフたちも泣いていたようで、スタジオからの臨場感が伝わって、その時はりんどう収穫作業中でしたが何だか胸が熱くなりました。突然の報告でしたしね。

この番組では久保さんが自身の胸の内や性格の傾向を細かく語る場面が多く、いろいろ周りに気を遣い、くよくよしたり、思ったように話を伝えられない心のありようをいつも伝えてくれていたし、自分は打たれ弱い、との発言もありました。こうした内面の吐露と言いますか、そうした発言もラジオの魅力かもですね。テレビ番組はそういうプロセスじゃなくて出来上がった結果という感じでしょうか。。これから独り立ちですね。ついつい自分に置き換えてしまいますが、いわゆる脱サラをして会社組織から独立し、農家という1事業者として生きていくということに通じる決意表明でありますから、卒業後の頑張りに力強く応援したく思った次第です。東北仲間ですし、仙台はいま子どもたちの関係でずいぶん身近にもなっていますしね。この夏に10時間の単独の登山をしながら、その独立の決意を確かめたそうです。ちなみに、この夏秋に行った登山について、また稿を改めて記載したいと思います。

水曜日深夜の放送を翌日か翌々日の日中ですが、ラジコで楽しみに聴いていました。乃木坂のグループ卒業と同時に11月の最終週がラジオでもラストになるようで、ちょうど長野に行っている時期ですが、まだテングサの煮込みの深夜作業は始まっていないので、聞き逃しででも聴きたいと思います。

農作業はラジオを聴きながらやっています(機械作業以外の時です)。以前、NHKで平日午前のワイド番組で「すっぴん」というとても企画力の濃いすぐれた放送をやっていた時はそちらを聴いていましたが、残念ながらそれが終了した後は地元民放局のIBCラジオで午前と午後のワイド生番組を聞いています。いまのNHKラジオでは残念ですが「すっぴん」より魅力がありませんので。。。そしてワイド番組後の中央の局からの提供番組の時間帯に、水曜日の乃木坂オールナイトニッポンや、土曜日朝のNHK「山カフェ」や金曜夜の「飛ぶ教室」、日曜日FM「かけるクラシック」といった番組を聞き逃しで聴いております。夜に暗くなって作業場に戻ってからは「Nらじ」や「ベストオブクラシック」で楽しんだり、夜9時からはテレビの配信でiPadでニュースを見ながら聞きながら選別作業をしております。

最後の品種、亀の尾の稲刈りが始まっています。天気を見ながらあと5日で終えたいと思います。そうしたらすぐにササシグレの早期脱穀になります。どうぞ新米も宜しくお願いします。