タラノメ(終了しました)

¥1,600¥4,800

5か月以上雪に閉ざされる西和賀地域ですが、ここは山菜が豊富な土地柄です。この風土を生かしてタラノキを植栽し、まだ外仕事が始まる前の雪の深い春先に緑色の生鮮品を出荷できればと思い、始めました。野生のがっしりした固く大きい芽よりも緑色が濃く、小さくて柔らかい促成栽培のタラノメはお子さんにも食べやすく、時期の天然のものとは違った美味しさを持った産品であると言えます。和食の飲食店様からも使いやすい食材としてご利用をいただいています。ゆうパックを使った1kg箱詰めと300gのクリックポストの2つのパッケージをご用意します(ともにバラの梱包となります)。午前中にご注文いただけたら、その日のうちに裁断し、そのまま出荷をいたします。店頭での購入待機時間による品質の低下がないことは直送の最大のメリットになります。

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説明

早春の味覚、タラノメ

雪国に合ったタラノキを栽培しています

ザルに盛ったタラノメ真っ白な雪景色の中でも、除雪作業に追われながら 山村では日々農と向き合っています。山菜の豊富な地域はなぜか豪雪地が多いです。タラノキの優良な品種を園地で栽培しており、この自然環境で育まれた木を畑より秋に採取して早春 に促成栽培しています。春の味覚を天ぷらにしてお召し上がりください。

■ 出荷時期:3月上旬〜4月中旬

■品 種:あすは (山形県真室川町・柿崎富榮氏育成品種・2012年定植)

タラノメ1kgフォト「あすは」の特徴は、赤みのないきれいな緑色であることです。この時期に緑色を見ると、とても新鮮に映ります。また栽培上は致命的病害である立ち枯れ病にかかりにくく、日照の少ない条件でもきれいな色づきが得られる品種で、ハウス営農の困難な豪雪地においても、透明半透明系のポリカ波板施設内で栽培が可能となっています。 鮮度保持のため付け根の硬い部分から切断しています。この木質部分はハサミで切っていただくと調理しやすいです。

 

タラノメふかし中タラノメシール当地西和賀町もワラビを筆頭に様々な山菜の宝庫です。タラノメは以前から山より採って旬の天然ものとして、または秋に伐採して冬期(早春出荷)のふかし栽培として活用されてはいました。しかし山の恵みに頼るものでは量が限られていて出荷というにも不安定でした。

ある程度安定して量を確保する には栽培品種の作付けが必要で、タラノメは需要のある品目であることから、いろんな地域に適した品種が育成されています。写真は3〜4月の栽培ベッドでのタラノメの伏せ込みの様子です。15度前後で温度管理します。

タラノキ の苗

当園では風土の似た雪の多い山形県真室川町の品種を導入しています。左は種根から出芽したの状態です。これを畑に定植します。なお、雪解け後は田んぼなどの農作業が忙しくなり、当園ではタラノメは終了になりますが、5月の連休の頃からは西和賀産の旬のものも出てまいりますので、お立ち寄りの際はどうぞ産直等にてお求めになってください。

タラノメ栽培の種根について: タラノキの植栽をお考えの方から、タラノキの種根を希望されるケースがございます。ただこの「あすは」にはパテントがかかっていまして当園から増殖販売することは認められておりません。植え付けから年月も経ち現在のあすは入手経路はわかりません。お手数ですが、山形県の関係機関(県庁や普及センターなど)に問い合わせいただければと思います。新しい品種の情報も得られるかもしれません。

栽培出荷では、写真のように、収穫期を迎えたものは駒木のまま栽培ベッドから冷暗所に移して取り置きし(凍らないように注意です)、注文をいただいてから裁断し採れたてのタラノメを主にバラの荷姿でお届けします。300gあるいは1kgなどレジ袋等にざっくりと入れて資材の使用は簡略化させていただ いています(お米などと同梱できる50gのパック品もご用意しています)。青果店での待機期間を見越した市場流通品よりも芽を進ませて展葉したボリューム感ある状態でお送りすることができるため、料理店様からタラノメらしいとご好評をいただいております。3坪の小規模生産ですので大量の出荷はできませんが、天然タラノメとは一味異なった柔らかい春の味覚をお楽し みください。

 

タラノキ 生育中生育中のタラノキの様子です(7月上旬)。春に有機質肥料のみを与え、除草剤等農薬は一切使用 していません。通路や畦畔部の雑草は草刈りで対応しています。盛夏になれば通路部分もびっしり生い茂って、中に立ち入ることもできなくなります。

 

タラノキ 刈り取り刈り取り期を迎えたタラノキ園(11月下旬)。晩秋に枝葉が一気に落ちて、1本の立木だけになります。剪定鋸で1本ずつ刈り倒し集め、運搬車で搬送しているところです。春に芽をしっかり掻いて立ち本数を少 なくすることで、太い穂木を確保します。大きいタラノメができますように。。

 

たらの穂木刈り取ったたらの穂木の様子です。過乾燥を防ぐことが大切ですが、当地は冬場は湿度もありこの状態で2か月半置きます。1月いっぱいまで十分に寒さに当てて休眠を打破し、2月より電動鋸で切断して駒木にし、伏せ込みます。

 

タラノメ施設ふかし栽培の施設です。パイプを組んだ棚にコンパネを敷き、木枠で水槽を作って水を入れ切断した駒木を並べます。空間中に電熱ケーブルを架線し、ビニール を 張った水槽内の空気を暖めています。

水はすぐ古くなりますので、短期での排水に心がけることがポイントです。ケーブル は1段に1セットずつ設置し、3段を2個のサーモで温度管理しています。最初から明るい日光に当てると十分に水分が胴体部に行き渡らず大きく膨らまないうちに芽茎が立って、小さいタラノメになってしまいます。初期の十分な遮光と温度を上げすぎない管理など技術的には高度なものが要求される栽培と思います。

薬を使わない農法ではこの施設内でのカビの発生が大敵で、カビとの戦いになります。樹液がカビの原因とされるため、ほぼ毎日シャワー状の水かけで洗い流してやりながら水分を保ってやりつつ、食用酢を噴霧することでも対処しています。

 

 

タラノメルームタラノメはどんなところで栽培しているのかよく聞かれます。外のビニールハウスがスペースも広いですし理想的かもしれませんが、豪雪地では雪で潰される危険が高いため、ここ住宅の壁に面して、単管パイプでしっかりと組んだ骨組みに屋根・壁面ともポリカ素材で囲って栽培室を構えています。これで穏やかな遮光になり、タラノメにも適していますが、特に夜間は作業上の明るさが必要で適宜蛍光灯も使用しています(常時点灯しているわけではありませんが)。

 

この栽培室の中に上のパイプで組んだ3段のベッドを作って、促成栽培しています。このタラノメ室に接続する住宅エリアとはシャッターで仕切られていて、行き来できます。シャッターの内部は部屋ではなくコンクリの作業場になっていて、米の籾摺り装置や暖房用の薪、それにタラノキの芽ごとに駒木を切断する電動鋸等があります。タラノメに使う木も秋のうちにこの作業場に収納しておき、栽培時の2月上旬から随時切断してふかし水槽に伏せ込みます。

細いと思いはじいた木や、芽を切り取って使用し終えた駒木を外に置いているのが見えます。この写真は雪解け後のそろそろタラノメ栽培も終息する頃です。

 

追加情報

重さ - kg

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