アリーナ小麦(完売しました)

¥500¥9,300

2023年産アリーナ小麦は完売しました。

農薬化学肥料を使用せず、天日乾燥で仕上げた「アリーナ小麦」です。50年前にスイスから岩手県二戸市に赴任した神父さんが伝えた強力の晩生種小麦です(一般には流通はしておりません)。玄麦・精白粉ともにお受けしますが、製粉にはまとまった分量が揃うことと製粉所への往来にお時間をいただいており、ご了承のほど宜しくお願いいたします。なお、小麦は米よりも量がかさばるため、出荷の規格を米よりも少なく設定していますが、どうかご了承お願いいたします。

→南部小麦等との同梱やご自由な数量をご希望の方はこちらのお問い合わせフォームよりお願いいたします。

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説明

雪国が育んだ “雪っこ小麦”

小麦の栽培記録秋の農繁期まっただ中に慌ただしく種まきをして、
やがて深まり行く秋の中鮮やかな緑の葉を出し、そして深い雪の下に、、。
米よりも長い9か月余りを経て、やっと麦秋を迎えます。
刈り取り・脱穀ともにかなりの手間を掛け、乾燥を終え、やっと実が、、。

パンに向く品種です。少量ずつご家庭で製粉されご利用いただければと思います。

2007 年秋に初めて蒔いた小麦も年月を重ねてまいりました。4月後半の雪解けより生育を再開し、7月中下旬に刈り取り、雨よけハウス内で1か月間乾燥させ脱穀しま す。

秋元さんカンパーニュ

もともと自分たち自身がパンなどの自家用に使いたいという目的で始めた小麦ですが、お客さまからのご注文も 多く頂戴し、灯油使用の強制乾燥でない、ハセ掛けによる“自然乾燥”にこだわって、そのため小規模に限定しつつ栽培し ています。

小麦において特に自然な乾燥は、主観的感想かもしれませんがある意味お米以上に良い風味を醸成してくれて要因になっているのではないかと感じております。少量のパン焼きや家庭用ご活用くださいましたらと思います。

 

 ▶︎品種:「アリーナ」

パン2もともと多雪地帯で融雪が遅く春も寒いここ奥羽の山村は平坦地より収量も少なく小麦の適地とはいえません。出穂期も収穫期も遅れますが、早い時期に播種しじっくりゆっくり時間をかけて育てています。「南部小麦」と同じく岩手に縁のある「アリーナ」という晩生で長棹性の品種を作付けしています。

シュトルム神父の本
シュトル神父について書かれた本。神父は二戸にいろいろ植樹をされたそうですが、残念ながら本書にアリーナ小麦の語は出て来ませんでした。

アリーナ小麦はかつて岩手県二戸市にスイスから赴任したシュトルム神父が持ち込んで現在に至るというヨーロッパ由来の小麦です(栽培農家は非常に限定的です)。パンにした時の風味には好評をいただいていて、南部小麦は中力とされ、アリーナは南部よりもやや強力です。当地の豪雪に耐えてくれる貴重な品種で絶やさずに継いでいきたいと思っています。

バインダーで刈りハセ掛けする農法で作付け面積は少ないですが、関心をお持ちの方に提供をさせていただきたく続けております。

 

 

アリーナ刈り取り中またアリーナの魅力の一つに長稈種である点があります。背が高いということは雑草にも強く、また穂の長さも比例してその分大きくなり、すなわち実の付きが多く多収です。雑草に強くかつ少肥料で穫れるというのは有機での栽培の大前提となる強い味方なのです。しかもパン作りに適した良い食味を備えています。もしこの品種で欲を出し化学肥料を投入する人は、雨風等で倒伏して失敗し、現代の短稈品種の小麦が良いと思うことになります。写真の通り背が高いとバインダーでも刈りやすいし乾燥ハセの棒に掛けやすいのです(コンバインの人には関係ないでしょうが。。)。

 

▶︎小麦の選別中(籾摺り機使用)麦の籾摺り機選別

 

 

 

 

アリーナ出芽アリーナの出芽。南部小麦と同様積雪に強く2mの雪にも負けず育ってくれます。当地は秋が短くて冬が長いため、9月下旬の秋彼岸の頃に播種しています。写真は10月10日でした。

 

 

 

ストーブでパン焼きわが家では国内産の小型オーブン付き薪ストーブで暖を取りつつ、家庭用にパンやケーキを焼いておりま す。無農薬 自然乾燥の小麦粉で思い思いのひとときをお作りになってください…。

 

 

 

 

アリーナの刈り取り刈り取りは7月下旬。当園ではにんにくの収穫後に南部小麦、そしてその10日後にアリーナの収穫と続きます。アリーナは極晩生と言える品種です。

 

 

 

アリーナ唐箕選別

脱穀後の小麦には茎や穂のカラがいっぱい含まれておりますので、これを取り除いてやらねばなりません。そのために使われるのがこの「唐箕」です。このようなクラシックなものはいまは販売されておりません。リサイクルのお店で見つけて購入しました。左の前方からは最も軽いカラが、左側下から次の悪いものが飛び、右下に収穫される実が入ってきます。現在は上に掲載した籾摺り機(稲用のもの)を使い、唐箕にはない籾摺りの「摺る」機能によって、玄麦に付着した殻まで除去できることでより完全な選別を行えるようになっています。

 

【自然乾燥にこだわっています】

小麦の収穫期は雨が多い梅雨末期。コンバインで収穫する方は好天のタイミングで刈って乾燥機に入れることになると思いますが、私たちは適期まで待ち刈ってい ます。現状では水稲育苗ハウスに収納できる規模ですので、この乾燥ハウスの中で、雨に当てずじっくりじっくり干しています。「小麦色」らしい色で仕上がる のも嬉しい点です。

 

小麦栽培の四季

小麦の刈り取り
小麦のバインダー刈り取りで恐いのが、畑のため 石に機械をぶつけてしまうことです。浮かし気味にして慎重に刈っていきます。
小麦の乾燥
小規模生産ですのでハウスの中で乾燥します。詰めれば結構な量が掛けられます。夏の陽射しでしっかり乾燥を行います。
小麦の脱穀
約3週間の乾燥を終え8月中旬に脱穀している様 子。イネと同じハーベスタです。このあと選別作業が待っています(籾摺り機を使います)。
クロタラリア
7月に小麦を刈ったらすぐに耕耘し、マメ科の緑肥クロタラリアを播種します。1か月あまりでかなり生育し、1mを超えたあたりでトラクターですき込みます。これにより小麦の連作を回避しつつ、チッソの補給効果も得られます。
ごんべえ
9月下旬に播種をします。前はトラクターの輪尾で付けた溝に手で蒔いていましたが、播種機を使うことで溝切り・播種・覆土が同時にでき、かつ播種の深さを浅めでかつ一定にできることですばらしい働きです。

 

 

追加情報

重さ - kg

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