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山に生きる暮らしのわざを学ぶ会

佐々木さんの会

厳しかった冬もそろそろ終わりに近づいて、気温も緩んで来ているところですが、1週間前の日曜日に、かねてから計画していました、山の自然や生態に詳しい佐々木さんという方を招いての懇談会を開催いたしました。千年前に近江から天皇の勅命を受け岩手の山間地に赴き神社の要職に就かれたとされるご先祖に発し、山で生きるわざや衣食住に関わる生活のすべを代々継承して身に付けておられ、岩魚や熊のこと、食べられる植物やキノコのこと、料理法から貯蔵法まで広範囲な知識をお持ちの方です。その豊富な知識の一端を関心のある方々にも知ってもらおうと思っての企画でした。山に入れば、今日は熊はどの辺にいそうだという気配までも肌でわかるという、山の達人あるいは師匠そのものの女性です。

農村部でも、語り継がれる昔の生活話などは、時としてその子弟たちから敬遠され、近代化のなかである意味思い出したくない負の遺産みたいに取られることがあるようで、私もこの地でそのように見て感じることもありました。逆に私などのような都会育ちで自然を巡る知識に乏しい者が興味津々に聞き入っていたりします。他方、岩手の近隣で田畑の場に集まって農家非農家入り混じって交流するような機会もありますが、そうした場面に集まってくれる方々は、農家農村に親近感を持ってくれているし、私が感じているようなわくわくするような興味を、この佐々木さんの壮大な自然観歴史観宗教観に基づいた実践的な知識から学び取ってくれるに違いないと思っています。

単なるレジャーやアウトドアの関心から発して修得された経験ではないだけに、とても奥深さを感じますし、敬意の念を覚える次第です。集まりは大変盛会だったし、とても2〜3時間の懇談で吸収しきれるようなものではありません。佐々木さんご自身も、こうした技術や知識がだんだんに求められなくなり廃れてしまうことに危機感も感じていて、写真やイラスト、メモや長文でも書き記した資料をお持ちになっていて、その一つ一つに深く感服いたしました。これは後世のために書物として書き残される価値が十二分にあるものと、私も、その場の方々も感じてくれていて、それはいつか現実化したいと思っております。編集の職業から遠ざかってうん十年になりますが、これが実現されればライフワークになりそうです。

私たち一般人も、山に入って釣りや山菜キノコ採りなどするわけで、そうした折に役立ててもらえる本であるという側面も大きいポイントと思います。農家としてみれば、山の幸といえばとかく山のものを生かした農業ビジネスみたいに、現代農業誌とかの見出しを飾りそうですが、そうした短絡的なことではなくて、山のものをじっくり観察し育てる探究心自体は自然に持っていたいし、そもそもバックボーンとして備えておきたい知識ですよね。たらの芽一つとってもその生態がきちんとわかっていなければ、しっかりした栽培には至らないはずですね。

 

カフェそらランチ

3月6日は、ここ沢内でいう「大ブキ」(大吹雪)で運転中ホワイトアウトも何度かある悪天候でしたが、10数名が石鳥谷のやえはた自然農園さんが運営する「カフェそら」に集まり、一流のランチのタイムを過ごしながらの懇談会となりました。こちらのご夫妻は自然農を営みながらカフェをされていて、私たち農家からすれば究極のスタイルに思えます。こういう農家さんに触れる機会もまた農閑期ならではで、山の達人佐々木さんと同じようにこちらの藤根さんご夫妻にも尊敬の念を感じざるを得ないですね。

もう少しだけ農閑期は続きます。いろんなことを考えておきたいものです。雪が消えたらひたすら農作業に没頭する日が来る。それでいいのか? そういう自問自答もありますが、目の前の作業から逃れるわけにはまだまだゆかず、家族を養わなくてはいけませんし、同時に夢や大志は忘れずにいたいものです。

 

ハウス除雪

それにしても、岩手に戻り、あっという間の1か月でした! 農閑期をのんびりととは言ってもPCに向かって調べ物をしたり、確定申告など必要な事務仕事をしているとあっという間に時間が過ぎますし、いまのうちに調べたり手配したりしたいことは結構あって、HPにも手を入れたりしていると、もう30日が経過しています。

雪が多かったこの冬もだんだん弱々しくなり、これまで立ち入れなかった水稲ハウス内部の除雪にも着手する段階に来ております。風の強いこの地域では建物に反射してせり上がるように雪の山脈が形成され、ちょうどそこに水稲育苗のハウスがあるものだから、パイプのてっぺん付近まで雪が積もっていて、パイプのアーチ部分が雪で曲げられないように外側から何回もスコップで落としてやりましたが、ハウスの中の方については除雪機の煙突(シュート部)が入り口であるドア上部にも引っかかり、そこを払いのけ中に入っても、今度は補強の金具に引っかかるという具合で二の足を踏んでいました。

ガソリンが空になり、まだ途中でやめておりましたが、例年急峻な雪の崖を平らに払うまでが非常に困難な過程になります。ある程度平らになれば、あとは除雪は簡単です。その前段階でまずハウス外側の外周の除雪をしますが、これは90度直角に曲がる時が大変で、除雪機の長さ以上の幅をしっかり払っておく必要が出てきます。

 

たらの芽2022

たらの芽のふかし栽培にも着手していて、最初の伏せ込み分がそろそろいい感じに芽吹いて来ています。今年は圧倒的にタラノキ穂木の量が足りなくて、残念ながら通常のご注文に応じることができません。こちらの収穫の揃ったタイミングで、細々と少数の料理屋さんにある分だけ送りますという感じでお願いし、来季以後のタラノキの増産に賭けるのみです。

タラノキ種根の人工的発芽からポットに移植した後の出芽まで管理していくのが大変で、昨年は発芽率もよくはありませんでしたし、せっかく芽が出てポット移植しても、その後の出芽前後に芽が腐ってしまっているという連続でした。山のものですが、デリケートな何かがあるのかもしれません。今年も雪解け後の大きな課題です。

この記事は一度、今朝最終的にアップロードしたものですが、その後、サイドバーの書式等の調整やいろんな設定を見直しているうちにサイドバーの大半を失ってしまうという事態に陥ってしまいました。このサイトではサイドバーを20個も個別に設置しており、そう簡単にやり直しは効かないです。やむなくバックアップした2日前の最新のデータをダウンロードし、まずはこれを苦労して解凍し、今度はデータベース自体をアップロードして復元するという過程でエラーが続き、一筋縄ではいかない作業でした。。そして何とか2日前の状態にまで戻すという素人には結構ハードルの高い作業を格闘しつつ進め、苦労してデータベースの復旧に成功することができました。それで、結果やむなく最新のこのブログ記事だけは失ってしまい、いま、今朝の記憶を元に書き直しています。以前のHPというのはパソコンに作成保存したデータをサーバーに上げる、のでした。いまはサーバー自体で作成し、PCには残りません。写真は当然手元にありますが、問題はテキストです。2年前も同じことがあって、その時はデータベースの復旧が当時の技量では難しくてできず、約1年間のブログ記事テキストを失ってしまいました。。それに比べれば、復旧できただけ今日は一歩前進したのですが。。ただ、もし1日前に、どこかに大事な修正を加えていたりしたら、それは永久に消え去ったままでしょう。。

 

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