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稲刈り進行中です

稲刈り開始

今年は6月の低温と8月の長雨によって、稲刈りが1週間程度遅れています。実際はもう少しひどく遅れる感じだったのですが、9月に好天が続いて少し取り戻してくれて、それは大変ありがたいことでした。6月の低温により、にんにくや小麦、お盆りんどう収穫期も遅れましたが、それらは既に過ぎたことで、いまの懸案は稲刈りです。写真は10月3日に、最も早生である「いわてっこ」に着手した様子です。普段の年ならば9月25日には刈り終わっているところです。

自然栽培に好適な品種を求めて、長稈品種である「亀の尾」と「チヨニシキ」を昨年導入し、その自家採取で2年目の今シーズンとなっています。もう1点、前から作付けしている「ひとめぼれ」がありますが、こちらはもともとやや長稈で、肥料を入れるといもち病になることもあり無肥料栽培で行っていました(肥料を入れるという場合は米ぬか施用のことになります)。

現在はいわてっことひとめぼれの稲刈りが終わり、この2種はハセ掛け乾燥中です。雨がまた多くなってきて、脱穀の機会はまだ先になりそうです。明日からまた数日晴れ予報なので、このチャンスにチヨニシキ、亀の尾の順に刈り取りする予定です。

この地域では中山間地の冷涼地帯であるため、農家の大半は早生のいわてっこを植えています。当園も1枚植えていますが、現代品種の特性である短稈が欠点で、米ぬか程度の農法では背丈が取れず、穂も短くて収量が上がりません。カメムシの侵入と穂の時期が合っているのだろうか、カメムシ害が多いというのも難点です。でも残りの品種は全て晩生になりますし、寒さの夏にはオロオロ歩き、といった結果になることを思えば、早生であるいわてっこはやはり残して続けたい品種になります。去年も8月がとても寒かったですしね。今年もいわてっこが最初に脱穀になりお米ができますが、果たしてカメムシがどれほど食害しているか、心配になりますし、悪ければ色彩選別の依頼も考えています。

ひとめぼれや亀の尾にはカメムシ害はほとんどなく、多分出穂や登熟の時期がカメムシとずれているのではと思い、ありがたいところです。天日乾燥の農法では、やはり10月15日というのが稲刈りのリミットのように思います。10月中に乾燥を終えないと、11月に入ると冬型気候が多く冷たい雨の日々になってしまうので、乾燥が進みませんし、11月10日には例年初積雪があります。

限られた時間の中で判断し、作業を進めていかなくてはなりませんね。

今年8月の長雨は大変ひどく、切り花りんどうにも病害が出ましたが、無肥料のひとめぼれにもいもちが出ておりまして、収量が下がるのは仕方ないにせよ、玄米自体の品質がどうなっているか気にかかります。こちらも色選を頼むのがベターなように思っています。

明日からのチヨニシキと亀の尾はまずまず順調に推移しているように思え、これらは天候次第で10月20日頃の早期脱穀(17%水分米)を一部行って、新米時期ならではのみずみずしいお米として提供させていただきたいと思います。残りはギリギリまでハセ掛けし、来年夏場の出荷に耐えうるしっかりした乾燥を続けます。

いわてっことひとめぼれにつきましては、色彩選別にかける場合、まとまった全量での委託になり、出荷は遅れます。今月下旬の亀の尾の出荷が最速になるかと思っております。

今年のお米もどうぞ宜しくお願いいたします。

 

クロタラリア の漉き込み

雪腐れにより大幅に収量を落とした今年の小麦ですが、検討の結果、刈り取り後から次の種まきまでの2か月間、マメ科緑肥のクロタラリアを育て、土作りとしました。アリーナを播種する畑に蒔いたクロタラリアを9月下旬にすき込んでいるところです。播種からちょうど2か月でのすき込みになります。1回目の耕耘では写真の通りですが、2回目の耕耘でほぼ綺麗にすき込めました。

すき込んでからは10日〜2週間ほど待ってから小麦を播種せよと言われます。根雪が早く来る地帯ですので、播種を急ぐのですが、一応10日待ってから小麦の種、ここはアリーナですが蒔きました。

小麦播種機

今年は播種機「ごんべえ」を購入しました。これまではトラクターの尾輪で畑に付いた溝に蒔いていたのですが、深植えは良くないとの記述もあって深さが安定で、もちろん溝付け・播種・覆土が同時にできる播種機はありがたい装置です。マーカーをオプションで購入し、50cmの間隔で正確に蒔くことができました。

 

アリーナ出芽2022秋

10月2日に播種したアリーナの出芽は南部小麦よりやや遅く、10月10日になりました。この間極端に寒い日もありましたし。寒さが来ると怖いのが霜です。せっかく稲の登熟をまだかまだかと待っているときに霜が降りれば、もう生育はストップで青いまま終わってしまいます。麦は霜には負けませんが。。

 

サルナシ

庭のサルナシが実をつけています。今年はイチゴ系も増やし、モミジイチゴ 、草イチゴ、カジイチゴ 、苗代イチゴに加え、熊イチゴや冬イチゴ、バライチゴが仲間入りしました。ナツハゼとクロマメノキ、ジューンベリー(2株目)も今年は作付けしています。小果樹を育て、実をならせ、それが美味しくできると本当に楽しいですよね。

夜はりんどう選別作業やにんにくの出荷準備に従事しています。稲刈りが終われば一区切りですが、ハセに稲が掛かっているうちは落ち着きません。。