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にんにくの草取りから稲の籾蒔きへ

福寿草2020

暖冬の反動なんでしょう。とても寒い4月になっていて、このまま種まきなどしてしまって良いのか、と不安になる昨今です。雪解け自体は早く、4月8日に福寿草の開花を見られるという異例の年になっています。

覆土機を導入

とはいえ、時期ですから、水稲の種まきも完了しました。去年の9月、消費税が8%のうちに、「みくに式覆土機」を購入していて、初めて使用しました。播種機は長らく使ってきて、は種を終えた後に土を入れて覆土も兼用していました。今回覆土機を別途導入してみて、播種機とそんなに違いはなかったですが、レールが2個になったことで2箱ずつ作業ができたし、種籾と培土を最後に使い切る帳尻合わせ段階の時に(あと1箱できるかというような時)、播種と覆土を2台の器具で素早く行えてよかったですね。

 

箱並べ・シート掛け

昨日もですが、ずっと寒い日が続いています。雪はもう降らないでほしいです。特に当園は芽出し機械を使って出芽させることはしませんので、籾はハトムネ催芽の状態で土の中にあります。土から芽を出すまでの1週間は大変気を使います。一番上に掛けているシルバーは、温度を抑制する面があり、晴れの時は良いですが、曇りや雨が続く時は十分に箱を温めてくれません。そういう時は透明なシートを一番下に掛けて、その上にラブシートという2枚重ねで日中に保温します。夜は0度くらいまでまだ下がるので、布団の意味でこのように3枚目にシルバーを掛けて対策しています。

 

八幡平の出芽

同じく4月8日、1週間前となってしまいましたが、八幡平にんにくの出芽が確認できました。黒マルチを使用し、秋にその上にスコップで土を乗せて植えた穴にしっかり覆土をするという形で植え付けをしております。そこに米ぬかを散布して、乗った土と混ざり合う形で現在は黒い土となっていますが、この中の米ぬか成分は追肥として作用してくれると思います。

 

草取り後のにんにく

9月に植え付けたホワイト六片は、植え付けが早い分雑草も旺盛でしたが、ようやく草を取り切りました。すがすがしい気持ちです! 春の生育再開時期にはカルシウム分を欲しがるという記述を見た記憶があって、いつもカキガラを撒いています。あと2か月半ですが、このまま草取りしなくても収穫までもってくれるか、どうか。。ただ例年は一斉に迫り来る諸々の作業に追われにんにくの草取りにまで手が回っておらず、今年は早い雪消えのおかげでした。寒風に当たりながらの寒い草取り作業でしたが。。

 

アリーナ小麦2020春

こちらは同じ日のアリーナ小麦。起こされたばかりでまだ眠そうに見えます。雪解けが早いことはにんにくや小麦など秋植えで冬をまたいで翌春に生育再開する作目にとってはありがたいことです。

 

玉切り2020

頼んでいた薪が届き、チェーンソーで玉切りを開始。作業はまる1日の工程になりますが、このあと雪も積もったり、とても風雨が強くて外作業ができなかったりで4日くらいの中で完了です。次は薪割りですね。

まだ夜は氷点下になったりするし、雪も降ります。車の夏タイヤ交換もまだ待っているところです。いずれ新型コロナの影響を色濃く受ける農シーズンになるでしょう。りんどうは経営を支える柱の品目なのですが、このまま経過していけば、夏秋の需要期に需要はなく、大変厳しい減収の年になると見込まれています。食べ物の方はそんなに需要減があるとは思えませんが、当園ではインターネット通販がほぼ100%で、閲覧していただいて注文を待つという状況ですが、自宅待機が進むということでの、ネットでの注文が激増なんてことはあんまりなさそうです。アマゾンでは注文増を見込んで職員を増員するというニュースがありましたが、われわれ小規模の独自サイトまではなかなか、ですね。

引き続き、この春先の課題だったショッピングカート導入による諸々の設定改善作業は進めていて、より見やすくいろんな層の方からの集客を目指すことは経営者として当然の努力になります。現在、送料の設定で腐心しています。米5kgの注文では60サイズになりますが、10kgになると80サイズでの価格になる。配送地域ごとに送料を変えるのは簡単なんですが、この個数セレクトのボタンと連動させて注文の量により、正確な送料を導き出すというのが実に難題でして、現在、技術的に詳しい方のアドバイスを得ながら立ち向かっています。現状では、一般的な送料価格(米だと10kgの場合)を表示する形にしていて、あとでこちらからメールで実際の送料をお伝えする、というやり方で、ずっと通販開始時以来やってきました。ここが改められて、数量を入力した途端にカートでは実際の量に見合った送料が表示される、という風にできれば、とても画期的なことです。とはいえ、究極的には、米ににんにくをプラスした時とかの組み合わせ対応ができることが理想ですが、それは現在楽天などを見ていてもやれていないと思います。そもそも大手の方々はどんなサイズでも一律の送料だし、さらには楽天もアマゾンのように送料込み価格にするということが社会問題化したりしていましたね。こうした場合は複雑な実送料をはじき出すシステムは不要です。

さらにいつもお買い上げくださる方には送料の減額を申し出ておりますが、それは送料設定ではできないでしょうから、クーポンみたいな機能がカートに付いていて、それを使用したいと思いますが、まだ理解できていません。

 

芽吹き前の山

HPは見やすく、必要な情報が的確に掲載されているという内容面の改良が一番と思いますが、不安を感じさせないようなお買い物の進め方、送料とか、自動メールに記載される文言とか、付随した細かい課題がいろいろとあって、どうすれば安心安全のよりわかりやすいサイトになるか、修正を重ねていきたいと思います。

いつも外作業始めはうっすらと新緑が始まっているのですが、今年は雪だけ早く解け、山の芽吹きはまだ冬です。見える畑は秋のうちにりんどうを廃園し、茎葉を全部すき込んでさら地になっているところです。手前は田に、奥は小麦とにんにくの畑になります(その植え付け時までは水張り水田にし土壌改良します)。

 

 

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2020年農作業が始まっています

2020年4月6日ハウス状況

雪消えが早く、これは滅多にないチャンスと、さあ何から手をつけようか、とまずはにんにくの草取りからかな、と思って作業を始めたところですが、突然の積雪で、もう一度冬景色に戻った4月6日の朝です。まあいつもの年はまだ1m近く雪があったりする時期ですから、そうそう思い通りにはいきません。

もっとも、一番最初の外の仕事は2つあるハウスのビニールを掛けることで、これは3月のうちに終了しています。1つは水稲育苗用のハウス。これは夏場はにんにくや小麦の乾燥、秋にはハセ掛け15%乾燥米のためのハウスになります。外の田畑の作業に手をつける前に、まず稲の育苗ができるための準備、そして奥に少し覗く農業機械の収納ハウスのビニール掛けが先立ちます。冬の間は右の作業舎に全ての機械をぎゅうぎゅうに収納しますが、それを奥のハウスに移すことで、作業場が使えるようになります。

あんまり積もらなきゃ良いなと思って昨夜は寝ましたが、まあこれくらいですんで良かったです。特に奥の農機ハウスは気温の上昇を防ぐためにザラザラした寒冷紗を掛けていて、これは雪を滑らせませんので、積もりすぎるとパイプをやられてしまいますから。。

 

2020年3月25日ハウス状況3月25日の水稲ハウスはこれくらいでした。3月になって一度ざっと除雪機で外側を少し払いましたが、中はそのままにしてました。右の建物のせいでハウスの中の右半分が極端に高いマブになり、その高い雪をスコップでハウスの中の全体に投げ散らかして均一にならした時の写真です。

明日は無理? 明後日ですか、雪が解けると、今回着手したまま昨日午後ストップしたにんにくの草取りの再開が筆頭です。休眠が浅く9月に植え付けるホワイト六片は、その分植え穴の雑草が多く、10月になってから植える休眠の深い八木や八幡平は、まだ芽も出ない代わりに、雑草も生えていません(去年のうちには生えなかったということです)。

春の籾摺りも先日終わりました。現在は、秋の籾摺り玄米の在庫がなくなって、-1度一定温で3か月籾で貯蔵した「氷温米」の出荷になっています。

 

 

タラノメ1kg

現在の屋内の作業としては、タラノメを出荷しています。収穫で取り去った後の水槽のスペースに新たに伏せ込む駒木を、昨日全て使い切り、あとは収穫で取り除くだけ、の段階になりました。これで収穫終わりのリミットが20日後、と目安ができました。盛岡市内の飲食店さんがメインの出荷先ですが、今年はコロナの影響で、去年よりは受注は少なく、この当園のHPおよびメルカリにも出品をしています。写真は1kg規格の分量で、これで1kgです。ちょうどいまは良い感じでボリューム感のあるサイズが多く収穫できています。メルカリでは300gがちょうどピッタリの「ゆうパケットプラス」が使えるので出品しているのですが、メルカリ以外には使えないようで、運送料とのバランスで1kg4,500円送料込みの規格がお求めやすいと思います。

タラノメ栽培は気温と湿度の管理が非常に微妙で、重要です。こちらのような豪雪地帯ではハウスでの営農は難しいので、面積の小さい栽培室で3段ベッドという環境ですので、段により差も出ますし気を使います。低温気味で長期間じっくりという形が良いものができます。しかしあまり長期にすぎると今度はカビの危険が増します。20日くらいがちょうど良い期間のようです。最初の頃は気温を上げて、芽の胴体が膨らんで来た頃からは低温にするのがコツかもしれませんね。とはいえ、出荷が進んでくると、収穫間近なものの隣に新しい駒木が並び置かれることになり、気温や、そして日照とかを生育ステージで区別することは不可能ですね。

これまでも何日かありましたが、寒い日が続いた後に突然あったかい日が訪れると、胴体が十分に育たないうちに茎葉のツノが出てしまい、ツノ部分が徒長して、ダメなものになってしまいます。いずれこれからの時期は伏せ込みに着手した2月とは違い基本の気温が高めになってくるので、できるだけ低温環境で育てる気持ちで管理するのが良いように思います。

飲食店様からの注文は今年はやむを得ない面もあり、一般の家庭でのご利用をいただけたらありがたく思います。お米のように貯蔵ができないタラノメは何とかその時に頑張って販売しないとですね。。

当園では写真のようにしっかりと茎葉を進ませてから収穫するようにしています。これは、それだけ自然のものに近づける意味もあり、また緑がより鮮やかになる点、そして食感や味覚の面でも茎や葉の部分が天ぷらにした時に美味しいという観点から行っています。子どもたちにとっては胴体のところはモサモサしていてあまり好きでないようで、胴体が小さくて葉がしっかりある方が好きだと言いますね。上述した、急にあったかくなって小さい胴体に葉がグンと伸びたものはハジキとしてうちで食べたり近所に配ったりしてますが、これは見た目が良くないというだけで、食べる分にはこっちが美味しかったりします。

 

メディアファイル

さて、寒天の出張が終わってタラノメの栽培出荷に移り、雪が消える前の期間は、昨年もでしたが時間に余裕があって、HPの見直しの時期になっています。こうした時間が持てるのも、雪国だからこそですし、逆に言えばガンガンと農作業そのものに取り組めない時期がある、という形の農業のスタイルを構築しなければならないということですね。切り花りんどうのようにいっぱい作って市場にどんどん出荷するということだけではない農業を伸ばすことが、いうまでもなく冬場の農業ということも含めて大事な課題になっています。

去年のこの時期は、旧来のサイトをレスポンシブにすることが課題で、その際に本編と投稿(ブログ)を同一のコンテンツ要素として構成することもできました(1年前までは間借りのブログでした)。今年はショッピングカートを改変し、クレジットカードが使える形にすることが課題でした。実際にクレジットを使うかどうかはお客さん次第ですが、とりあえず提供できる準備をするという課題です。カートや受注のメールのカスタマイズも容易ではなく、どうやったらここを変えられるんだろう、の連続です。とりあえず完璧じゃありませんが、古いCGIを使い続けることのマイナス面も指摘されていましたし、その点は脱却できたと思います。もっとも、ショッピングカートは常にいろんな脆弱性というものにさらされることのようで、気は抜けません。見た目も少し新しい印象にはなったようです。

ショッピングカートやクレジット代行契約など、なかなか一農家としてわからないことも多い中、関係機関に問い合わせても事例の情報があるわけでなく、HPの運営というのはいろいろと容易なことはないですね。数年前の宅配便の一斉値上げがあった時に痛感したことですが、宅配各社にとってネット販売の物流がアマゾンとか楽天、ヤフーといった大手に軸足が移ってしまったのだなあ、ということですね。農家が「独自ドメイン」を取って、自前のHPを立ち上げてクレジット機能まで含めて運営するという面倒なことをやるのではなく、アマゾンや楽天等大手モールに出店するという形にいっそう拍車がかかっているということのように思います。こんな裏通りにひっそりと個人商店を出すよりもショッピングモールに出す方が、だいたい集客量が桁違いだし、面倒な部分は人任せにできますので。

でも手数料が大変です。農協出荷だって手数料はいっぱいかかっていますが、りんどうは時期のものだし、その時期に大量に出荷します。自前で捌き切れる話ではありません。農協や市場のありがたさです。少量のものを多品目でネット販売する小規模農家には、楽天等への出店料金は大きな負担で、身の丈が出店に釣り合っていません。さらに、そうしたモールへの出品というのは、モノを売るという一点に特化されていることですから、ページのデザインとか中身のこだわりとか、そういうところはイマイチな感じです。こだわりはみんな持っているにしても、商品そのものの背景にあるような野良のライフスタイル、といったことを伝える場としては、場違いな気がします。そういうライフスタイルの提示は、トップページ以下、サイト全体で表現していくものだろうから、独自ドメインのサイトでやるしかないと感じるし、そう思って続けている次第です。そもそも農家の作るお米はそれぞれ百人百様だし、工業製品を品番で検索して安い順に並べるとかいうこととは何か違う気もします。

まあそんなことを考えながら、しかし集客力とか、宣伝面とかSEOだとかも無視できることじゃないし、お客さんの開拓は大事ですね。タラノメだって、もっと売れていけば、もっと規模も拡大したくなる。家族と離れて長野へ出張する必要もないわけです。今年の新型コロナの経験は、今年だけのことじゃなくて、もしかしたらネット社会を一層進める時代に踏み込むことにつながっていくだろうし、HPはより大事なツールになるかもしれませんね。いずれ大手モールへの出品では抜け落ちるのが、地域振興、農村生活の豊かさといった「情報発信」の側面であり、適切なカート運営と決済機能の充実といったことはその必然的な事務的手段として自分で向き合っていかねばならないという感じです。

サイトをリニューアルして、今回が初めての投稿になります。なお、1か月の一連のリニューアルの過程でこの1年間の投稿記事を失ってしまいました。その後最近の3か月分はなぜかもう1台あるMacBookからのアクセスでキャッシュのようなものを得ることができ、簡単に再構成できましたが、去年の3月から11月までは、もうありません。そのさらに前は別のブログのサイトなので、温存されています。失ったもの(本文テキスト)はもう取り戻せないでしょうかね。。この期間の写真だけはもちろんパソコンに入っているので、ギャラリーに掲げておりました。キャプションもつけていますので、どうかご覧いただけたら幸いです(右下の方です)。

商品のページが1商品1ページという扱いになったため、農産品の販売メニューからいったん「お米」「にんにく」のカテゴリーページへと移っていただいて、そこから個々の農産品のページへ進んでいただく形になります。あるいは、トップページの下の方には、すべての商品のアイコンを並べて直接飛んでいけるようにしております。1商品1ページになったため、情報の重複を減らす意味でもなるべく商品ページの数を減らして、バリエーション機能で多様性を出すようにしています。タラノメは、タラノメ1つしかないので1ページだけです。なのでメニューからカテゴリーではなく、直接商品のページへリンクいたしました。その中にバラ売り300gや送料込み1kgセット、白トレイの50gパックを選択していただく形にしています。

いままで1つの「お米」ページの中で「いわてっこ」や「ひとめぼれ」を併記していたため、並べて見比べながらのカート注文できていたのが、中身を伴わないカテゴリーページの段階で、あらかじめいわてっこなのかひとめぼれなのかを決定していただく、という形になり、これで良かったのか、疑問に思ったりもします。やっぱり別の品種が良かったという時は別ページへと移っていただかなければなりません。カートを埋め込みのリンクで付ける旧来風の方式であれば、中身のあるカテゴリーページ=米のページが1つでそこに数品種を盛り込めば良いのですが、この点が変更になりました。ただ、旧式であればページが長大になり、その中でいくつか品種ごとに分散しているカートの位置を探すことになり、一長一短なのかもしれません。

また、ヘッダー画像をPCとスマホで別のファイル指定することがどうしてもかないませんで、ヘッダーの見栄えはあまりよくありません。この辺りは来年の課題ですね。1年間はこのスタイルで続けていきますので、どうか宜しくお願いいたします。