に投稿 コメントを残す

寒天を煮ています

釜
12月と1月は長野県茅野市で寒天作りに従事するようになり、4冬目となっています。これまで3冬はテングサを洗う役でしたが、今年はテングサを煮る釜仕事に変わりました。

大きな釜で毎日500kg(乾燥重量)の草を煮て、煮汁の生天を作っています。

写真は草を投入した直後の釜です。

 

舟

夜も深まり12時頃から昔からの舟にクレーンのバケットで草と煮汁を移し、布で漉して下部のコンクリート槽に液を溜め、ポンプでモロブタに流し込む流れです。

棒で吊り下がっているのは石を麻袋で包んだ重石です。これで草まみれの液から液だけを搾り込みます。

 

のりつぎ

上の舟から漉した液(ノリ)をポンプで吸い上げて、こうしてモロブタに注入し、約2時間くらいで固まり天になります。それを包丁で21本の寒天に切って、運搬車で庭に運び、カイリョウと言われる台に天出しします。あとは凍ったり溶けたりを繰り返して乾燥した角寒天になります。その間庭人たちはカイリョウを積んだり広げたりを繰り返す重労働を日々こなしています。

この天出しをしてからは庭仕事の担当になります。釜の仕事は深夜11時頃から釜より舟へ移す作業、3時過ぎから舟からモロブタに注入するノリツギ作業、6時40分頃から固まった天を切って庭に運ぶまでの作業、そして去年までやってました洗われたテングサを釜の前に搬入し準備を整えて、湯が沸いたところで草を投入する作業(午前11時頃から)、そして草が入り終わった後3回ですが棒で釜の底をつついて草が固着しないで流動するようにさせる作業(棒立て)に分かれます。棒立ては最近はエアーコンプレッサーを使います。

 

クレーン

クレーン舟移しに3時間、ノリツギと濾した草のカスのトラックへの積載で3時間、固まった天を切る天切りと草の搬入で3時間、草の釜への投入で3時間、棒立ては3回で1時間という感じです。

 

バーナー

あと2時間に1度バーナーを切って掃除してやることになっています。

何歳になっても新しい仕事に挑戦することは大事で、ついつい自分の流れでやっているのではないか、新しい学びや気づきから遠ざかっていないか、考えさせてくれる。

まずきつい長時間の作業になりますが、無事2月上旬まで勤め上げられればと思います。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です