オーブン付き薪ストーブ

☆奥羽の田舎暮らしは薪ストーブで☆

青森県六戸町の家族経営の鉄工所、蛯名鉄工製の薪ストーブを2009年に購入し、現在も使用し続けています(蛯名鉄工さんのサイトはこちらです)。顔の見える町の鉄工所さんにお願いしたことで、オプションの注文にも快く応えていただけました。鉄板の厚みはスタンダードの2.3mmから4.5mmに変更してもらい、頑丈で耐久性ある製品に。その分1人で持ち上げるのはかなり難儀するほどの重さになっています。また壁に接して使うため、背面に熱放射を防ぐためのヒートシールド(3cmの空間をあけて1枚鉄板を付けたもの)を装着してもらいました。炉台も特製で、中に耐火煉瓦を入れてくださいました。

わが家のオーブン付きストーブの製作工程

オーブンストーブの製造過程

蛯名さんの心憎いご配慮で、毎日の製作の様子をHP上で紹介してくださっており、製作中の約1週間の間、毎日アクセスしてダウンロードしておりました。わが家に届いたストーブが、鋼鈑から型が取られ、組み立てられていく様子をご覧ください。

 

薪ストーブの設置ストーブの炎わが家でのストーブ設置はこんな感じです。最初は子どもも小さく、ちょうど合うガードをいただいて置いています。いまは火傷防止というより濡れたものをかけて乾かしたりするような役になっています。

右は炎の様子です。ガラスで火が見えるのも嬉しい配慮です。

 

 

最初の頃の煙突トップの変遷。最初に付けた1のH型は翌春にスズメに巣を作られ撤退し、2010年秋のシーズン初めに回転型の2に替えました。しかし何度が暴風に遭遇し、回転の支柱が破損(強風に弱いことが証明)。2か月足らずで3のタイプに変更しました。理想のトップは何か。まだ結論は出ませんが、も うそれほど種類もないので、3タイプのままで長もちして欲しいですね(実際これで長もちしています)。

煙突設置工事

ちなみに、煙突の太さは、一般家庭用で使われるホームセンター等市販品のサイズです。高級な薪ストーブは本体価格と同じだけ煙突代金がかかるとも言われますが、蛯名鉄工さんでは高額の煙突代がかからなくても済むように、本体の煙突はめ込みサイズを設定してくださっています。外壁への取り付けはさすがに大工さんにお願いしました。屋内から外へ壁を突き抜ける部分は「眼鏡石」という部材が必要ですが、これは家を建てる時に大工さんに既に設置しておいてもらっていました。

 

 

 

 

2009年10月12日、到着後外での初の火入れ。塗装の臭いを飛ばすということです。オーブン扉部分の丸い窓は、中を覗くためではなく、二次燃焼のための空気取り入れ口だそうです。写真では知らずに閉めていますが、開けっ放しにしています。


オーブン付きの薪ストーブというのはそんなに見かけることがなく、しかも国内産の1個1個の手作りストーブというのは、なかなか他ではないと思います。しかもそんなに大きくない、いわゆるミニサイズで、それがまた愛着が持てるのですね。もう12年以上経っているわけですが、全く何ともありません。もしいつか買い替えの時が来たら、再び蛯名さんにお願いします。これからもきっと進化し続けていることと思い、こうした方が頑張って職人仕事をされていることに心強さを感じます。2代目でまだ若い事業者さんです。炭焼き焼肉台とかいろんなアイディア製品も作っていらっしゃるようなので、ぜひ一度まずはサイトをお訪ねになってはいかがでしょうか。

毎年薪割りが習慣になります。薪はまだ雪のあるうちに、現在は森林組合から購入して運んでもらい、ユニックで作業場所に降ろしてもらいます(当園では3間頼みます)。雪の上でチェーンソーで玉切りし(チェーンソーの刃を地面に当ててしまって痛めないですみます)、後に地面でまさかりで薪割りします。秋以降薪の屋内取り込みをしますが、この時期冬の走りで雨が続き、なかなか乾燥は進みません。毎年2年越しの薪を取り込み使っています。まさかりは、最初の市販品が折れてしまい、2本目を盛岡市の鍛冶屋さんで作ってもらいました。カワトクデパート近くの老舗のお店でしたが、いまはもう閉店し建物もないようで残念です(坂本製作所〜2014年購入)。2本目のまさかりは健在です。

 

ケーキの完成

ずいぶん前になりますが、ストーブでスポンジを作ったケーキが完成したところです。ちなみに、昔懐かしい「バタークリームケーキ」を作ってみました(確か不二家のケーキとかそうでした)。余談ですが、これまた昔懐かしく、ゼリー状の赤いトッピングです(甘すぎ)。