食卓 を飾る様々な野菜類は貯蔵できるものを多めに…
に ん に く

有機肥料のみで作ったにんにくに は、店で買ったのとは違う味がする。そんなに強烈でないし、たくさん食べても口に後味が残らないような気がする。なぜだろう。肥料のせいか、あるいは時間 をかけた自然乾燥が穏やかな風味をもたらすのか。

わが家は縁起を担ぐ方ですので、毎年新しく掘ったにんにくを魔よ けとして玄関に吊しています。

7月はこのにんにくを始め、小麦、ブルーベリー、りんどうや庭の花など、多彩な収穫が楽しめる時期です。

近年特ににんにくの需 要は高まっているのではないかと思う。健康面もあるが、やはり料理の薬味として幅広く利用できるからだろう。にんにくはすりおろしてカレーにもラーメンに も、焼き魚、豚カツ、豚汁や味噌汁にも結構合うし、最近はハーブと一緒に料理したりすることも多い。にんにくを一日一かけらずつ食べていろんな微量要素を 摂取したいものだ…。

自分の好物でもあり、また貯蔵もきく、そんな理由で始めたわが家のにんにく。 冷涼を好み乾燥を嫌うにんにくは、カラカラな土にならないここの風土にも合っている。牛糞堆肥とボカシ肥料(+消石灰は必要)のみをふんだんに投入してで きた素朴な味は、スーパーで売っているものとはひと味違うと思う。

に ん に く 堀 り

  

にんにく掘りにもコツがあり、がむしゃらに引っ張ると実の部分 を残して茎が切れてしまう。ギックリ腰にもなりかねない。フォークで土をゆるめてから抜いていく。まずマルチを剥がしてから。

営農用には青森の代表的な品種(ホワイト福地6片)および青森・ 秋田の評価の高い在来品衆を植えており、9月植え付け、冬越しして翌7月に収穫し、ハウスの中でゆっくり自然乾燥。有機質肥料のみを十分に吸って生育した 無農薬のにんにくは本当にパワーの源だと実感される。種子は3年に一度更新し、大玉をキープできるよう努めています。この種苗代金が高いのが大きく面積を 増やしにくいネックでもあるのですが…。


に んじ ん ・ た ま ね ぎ
野菜の王様、にんじんは7月に種まきし、10月に収穫。にんじんの 収穫は、ちょうど魚を釣り上げた手応えのように、少し掘って手応えを確かめ、一気に引き抜く面白さがあり、大物をズイっと掘り上げたときは実に気分が良 い。

うちのにんじんには昔ながらの<にんじん臭さ>があるとよく言わ れる。これも肥料によるのだろうか。わが家では、にんにくはアッサリ系になるが、にんじんは濃厚になるようである。スーパーでふつうに買ういまのにんじん に強い臭いは感じられない。トマトと同様、無臭というかライトな味が好まれる時代なのだと思うが、いかがなものであろうか。

いまはあまりしなくなりましたが、にんじんを使ったケーキ作りにも挑戦し、 しっかりした食感で少量でも満足のいくお菓子に仕上がり、イベントの即売会でも大好評でした。

一方、なかなかうまくいかず苦戦しながら続けているのがたまねぎです。たまねぎの需 要は自家消費の中でもウェイトが高く、にんじんやじゃがいもがあるのだから、これでカレーもできるわけです。当地は酸性土壌のためたまねぎには不適 とされている土地柄の上、有機質しか入れないためあまり大玉にはなりませんが、とれたてのたまねぎの風味は最高です! 採れたては本当に最高の風味なんですが、いか んせん、大きくなりませんで、、、。


ア ス パ ラ ガ ス
アスパラも順調に生育。春一番に食べられる野菜として重宝です。 有機肥料をたっぷり吸い、健全に生育してくれるよう願います。化成肥料で大きくしたものと違った凝縮された旨味を感じます。

ブ ル ー ベ リ ー ・ ラ ズ ベ リ ー
2003 年に植樹した果樹部門。ブルーベリーを3品種、そしてラズベリー(木イチゴ)。近年はカシスやサルナシ、それに山ぶどうも加わって、果樹部門は小規模ながら多彩になっています。

雪で枝を折られ、なかなか生育が進まない雪国のブルーベリーです が、年月を重ね次第に大きくなり、良い実をたくさん付けてくれるようになりました。生食のほかジャム、ドライにしお菓子の具に、、。私たちは農園全体を有 機的にレイアウトし、アグリパークのような性格づけで作付けしていきたいと構想しており、他の地域の方も招きながら、体験農園も行って、さらに自家製かま ど(これから作る計画)で料理やお菓子を作り庭で食べられるような場も提供していきたいと考えています。

その中心に位置づけられるのが、小麦と並びこのブルーベリーで す。実を付けるのは7月上旬〜8月上旬の約1か月です。

自家菜園は田舎暮らしの魅力の一つ。土壌の関係でこの辺ではできないとされている玉ねぎにも挑戦しています。好物のカレーの具はやは り自給したいですから。

夏は菜っぱ系をたくさん食べ、冬は大根・じゃがいも・にんじん・キャベツ・ね ぎを保存して春までつなぐ。漬け物文化の進んだ地域なので、よく漬け物を戴くが、大根の一本漬けがその代表格(漬けるときににんにくを入れる手もある)で す。

冬場に近所の母さんたちと漬け物作りをしているが、そうした活動の中から、商 品化する道も手探りで進めています。

漬け物、ケーキ、お菓子と農繁期以外にもやりたいことは数知れない。都市近 郊部にない沢内・両沢ならではの、この豊かな大自然をバックに楽しい試みを始めてみよう。ここでしか味わえないこと。ここに来てこの空気を吸い、ここで採 れたものを採れたもので味付けし、かまどを使って料理したものを提供する。完全自給は難しくても、それに近づけていこう。そんな構想を、近い将来現実にし よう。まず、そのようなものを作り子どもたちに食べさせて健康に育てることから…。